玉木宏が語る「自分と向き合う時間の大切さ」
確かな演技力と存在感で、シリアスからコメディまで幅広く活躍する俳優・玉木宏。専業主夫に転身した伝説の極道・黒田龍を演じ、話題となったドラマの劇場版『極主夫道 ザ・シネマ』が6月3日から全国で公開される。
――作品を拝見しました。ドラマ以上にパワーアップしたエンターテイメント性が満載で、理屈抜きでとても楽しめました。
いろいろな作品がつくられるなかで、こういうエンターテイメント性の高いものは必須だと思いますし、コロナ禍で、窮屈で縛りの多い時間のなか、純粋に笑っていただける作品というのはすごく大事だと思っています。
劇中でも描かれていますが、祭り自体もここ数年、自粛して無くなっているところも多いと聞きますので、少しでもお客さまに楽しい気持ちを味わっていただきたい、という想いも込められています。
僕が演じる龍をはじめ、見た目は悪そうに見えるけど、本当に悪い人は誰もでてこないので(笑)、そこがすごく気持ちがいいですね。龍も純粋に家族を一番に思っているだけで、周りが勘違いのスパイラルに陥っているだけという。
――川口春奈さんら共演者の方たちも素で笑いをこらえているようなシーンが見受けられました。さぞ撮影現場は楽しかったのではないでしょうか。
シリアスな作品と比べると、現場のなかで笑いはたくさんありました。監督とは同世代なので、お互い子どもの頃にジャッキー・チェンの映画をテレビで見ていた話で盛り上がったんです。アクションで痛そうなこと、激しいことをやっているんだけど、なぜか笑いしか記憶に残らないという(笑)。
エンドロールでNG集を流すのも、まさにジャッキー・チェン作品のオマージュ。そんな昭和感や安心感をもって観ていただけたら幸いです。
――隠し子騒動に巻き込まれた龍のセリフに「子育ては楽しいなぁ、めちゃめちゃ大変やけど」とありましたが、子育て中の玉木さんも同感ですか?
そう思います。家事に対しても、子育てに対しても。仕事も楽しいですが大変です。この世界に入って仕事を始めるときは、夢だけだったので「楽しい」しかないと思っていたけど、実際にやってみたら大変なことがいっぱいあって。
子どもができても楽しいことしか想像しないんですけど、実際、自分の思い通りにはいかないです。家事も食事や寝かしつけの合間をみて掃除したり洗い物したり、本当に大変なことばかり。でも、思い返してみると、楽しいことしか覚えていないんです。
「純粋に笑っていただける作品」
子育ては「大変なことばかり」だけど…
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