エンタメ

玉木宏が語る「自分と向き合う時間の大切さ」

しっかり仕事に向き合わないと、しっかり形にならない

玉木宏――40代を迎え、俳優として進むべき「道」は見えていますか。  当然見えていないといけないと思うんですが、道を進む中で、やればやるほど難しさがあります。年齢を重ねれば重ねるほどいただく役の難しさは増えたりもします。先輩方を見ても、そうか、年齢重ねてもまだこんなに難しい役が来るんだと思うこともあります。  いくつになってもいただいた仕事に対してしっかり向き合っていかないと、形になっていかないと思います。ましてや、今回ご一緒させていただいた竹中(直人)さんや(吉田)鋼太郎さんのように、60代に入っても攻め続ける方々を見ると、自分はまだまだだなと思います。 ――玉木さんのなかで、若い頃と比べて仕事に対する向き合い方に変化はありますか?  10年前、20年前と比べ、映像の出口という意味では配信系もだいぶ増えましたし、世界との垣根というものはあまり無くなっているように思えます。逆に10年後、20年後、どうなっているか想像もできないです。  俳優にとって、ベースである「芝居をする」ことは変わらないし、芝居は作品のなかで行われる俳優同士のセッションだと思うので、みんなでいいモノをつくっていくというベクトルは変わっていかないと思います。

自分と向き合う時間が自分を支えてくれる

――パーソナルな変化はいかがでしょう。  内面はそんなに大きく変わっていないですけど、年々、責任感というものは強くなってきたのかなと思います。主人公を演じるという意味では作品の核にならないといけないですが、今は自分自身、プライベートなことでも責任感が強くなりました。  あとは、このコロナ禍という状況のなかで撮影をしていくので、自分一人が自由な行動をして作品や共演者に迷惑をかけることがないように気をつけています。  ただ、20代と比べると仕事のペースが少しゆったりしているので、時間のゆとりが持てるようになりました。自分の好きなことに時間を使うことで、仕事に向き合う精神的なマインドがしっかり保てるようになりました。  仕事一本で生きていけたらいいなと自ら望んでやってきたものの、やっぱり仕事だけで自分の時間を全部取られてしまうと精神的にあまりいい状態ではなくなってしまうので(笑)。趣味も含め、仕事を離れて自分と向き合う時間というものが自分を支えてくれるものだと思います。  30代半ばくらいから、割と自分をコントロールできるようになってきましたが、僕らはある意味、何でも屋なので、普段、趣味でやっていることも含めて、いつか仕事に還元できるかもしれない、という勝手なプラス思考でいます(笑)。
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「ツリーハウスを自分の手でつくりたい」
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週刊SPA!6/7号(5/31発売)

表紙の人/ 玉木 宏

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