エンタメ

若月佑美、舞台「薔薇王の葬列」で男女2つの性を持つ主人公に挑戦

 6月10日、東京・日本青年館ホールで舞台「薔薇王の葬列」の取材会が行われ、同作に出演する若月佑美、有馬爽人、和田琢磨、谷口賢志と、脚本・演出を務める松崎史也氏が登壇した。

キャストからの言葉に「苦労が一気になくなりました」

 同作は今年1月から放送されている同名TVアニメを舞台化した作品で、中世イングランドの“ばら戦争”を題材に、男女2つの性を持つ主人公・リチャードが運命の戦禍を必死に生き抜いていく姿を描く。  リチャード役は若月と有馬がWキャストで担当。取材会では、男女でWキャストを務めることについて聞かれると、若月は「ご一緒させていただいているキャストの皆さまから、私たちを“男女”という区別なく“リチャード”という役として見ているというお言葉をいただけて、そこからリチャードとして生きることをしていれば周りがそう見てくれるんだなって思って、苦労が一気になくなりました」と稽古時の心境を振り返った。  有馬も「本当に僕も男女の違いというもので最初は悩んでいて、不安な要素もたくさんあったんですけど、他のキャストの皆さんから『男女では見ていない。リチャードとしてそれぞれ見ている』というお言葉をいただいてから、本当に自分も自由にリチャードを演じることができるというか。不安から楽しみに変わったきっかけでもありました」と若月に同意した。

もし今の自分と逆の性別になったら……?

 もし若月が男性、有馬が女性になったらどんなことをしてみたいかという質問では、有馬は「 (今作で)初めて着る服があって慣れない部分もあったので、いろんな服を着てみたいですね」と回答。  一方、若月は「リチャードは美しいんですけどその中にも猛々しさがあって、普段の自分から解放してつくっているんですけど、それが日常生活に出始めていまして。楽屋での脚の開き方がすごいことになっているんですけど、『楽でいいな~!』ってちょっと思ってるので、男性になったらそういうところを楽しめたらいいなって思いました(笑)」と笑顔を見せながら答えた。  そして、最後は「皆さんのこれからの思い出として一生残り続けるようなものにしますので、ぜひ足を運んでいただきたいなと思います」(有馬)、「たくさんいろんなシーンがある中で、来ていただいて持って帰るものがないってことは100%ないと思うので、絶対にすてきなものを持って帰れるという気持ちで足を運んでいただけたら嬉しいなと思います」と作品をアピールした。

舞台「薔薇王の葬列」は6月19日(日)まで、日本青年館ホールにて上演中

取材・文・撮影/須田紫苑
おすすめ記事
ハッシュタグ