江籠裕奈が2ndシングルに込めたアイドル像「落ち込んでいるときでも、何とかかわいくステージに立つ」
7月31日(水)に江籠裕奈が2ndシングル「プリンセステイラー」をリリース。表題曲はすべての“かわいい”とその陰に隠れたネガティブな感情を歌った楽曲になっていて、江籠はカップリング曲を含めた全3曲で歌詞を手掛けている(※表題曲は共作)。今回は作詞をはじめとした楽曲のことを中心に、SKE48卒業後初めてソロでフェスに出演した感想など、話を聞いた。
――今回の表題曲「プリンセステイラー」は、「“かわいい”に潜むネガティブな感情も込めた」楽曲とのことですが、具体的にどんなことを描いた曲なんでしょうか。
江籠 元々完成したものをいただいた楽曲なんですけど、共作という形で私も歌詞を書かせてもらいました。アイドルを12年やってきたからこそ歌える二面性みたいなものを歌ってほしいということで作っていただいたんですけど、ちょっとダークな面が強かったというか、私のアイドル像と一致していない部分があったので。もっとポップというか、「プリンセスだって苦労してるんだよ」という方向に変えさせてもらいました。
曲名は“かわいい”の象徴としての「プリンセス」と仕立てるという意味の「テイラー」を合わせた造語です。自分に自信がないときでもかわいくステージに立ちたいと思っているし、落ち込んでいるときも何とかかわいくステージに立つんだというのはSKE48にいたときから思っていたので、そういう「それでもかわいくステージに立つんだ」という思いを歌った楽曲になっています。
――そのポップな感じとダークな感じというのが、2パターンのジャケット写真にも表れていますね。
江籠 それもありますし、今回のカップリング曲がかわいい曲と失恋ソングなので、かわいい曲の方に明るいジャケ写、失恋ソングの方にはダークなジャケ写って使い分けができたら面白いよねっていう狙いもありました。「プリンセステイラー」は3月のバースデーライブで一足先に披露したんですけど、見ていた衣装さんがイメージを膨らませて衣装を2パターン作ろうと考えてくれていて、それとたまたまマッチしました。
――江籠さん自身の“陰”と“陽”を説明するとしたらどうなりますか?
江籠 プライベートが“陰”で、こういう衣装を着ているときが“陽”です。
――わかりやすくオンオフ(笑)。
江籠 本当にそうです(笑)。家から出るということがオンなので、予定がなければ何もしたくないですね。旅行に行きたいとかも思わないです。
――カップリング曲のかわいい曲の方、「時々ドキドキ」はどういうところから歌詞を書き始めたんでしょうか。
江籠 普段は歌詞を書いてからタイトルを決めていて、タイトルをどうしようかというのが一番悩むところでもあるんですけど、この曲は歌詞より先にタイトルが思い浮かんで、そこからイメージを膨らませて歌詞を書きました。SNSでの駆け引きを書いた曲です。
――ちなみに、江籠さんが最近ドキドキしたことは?
江籠 井上瑠夏ちゃんの話なんですけど、「この日とこの日空いてますか?」って感じでLINEがきたんですよ。ちょうど両方空いてたので、「どっちも大丈夫だよ」って送ったら、直後に「ごめんなさい! どっちも仕事でした!」って返ってきて、「え、どういうこと!?」ってビックリしてドキドキしました(笑)。
――井上さんといえば、先日写真集の発売が発表されましたけど、報告を受けたりはしましたか?
江籠 卒業してからも一番と言っていいくらい連絡を取ってるし、仲良くしている後輩なので、撮影に入る前に教えてもらいました。地元の熊本で撮れることを喜んでたけど、「どうしよう~」って言ってましたね(笑)。撮影が終わったらおいしいものを食べに行こうねって話をしました。発売はまだ先ですよね?
――11月13日(水)発売ですね。
江籠 私が写真集を出したときにるーちゃんが買ってくれたりもしたので、私もしっかり買いたいと思います(笑)。
――失恋ソングというもう1曲のカップリング曲「雨上がりだ」ですが、歌詞の一人称が“僕”の曲は初めてだと思います。書く際に考えたことなどはありますか?
江籠 自分の気持ちが込めやすいから、グループにいたときから“私”という一人称で歌っている曲がやりやすかったし、好きだったんですよ。それもあって、これまで書いた曲は“私”が多かったんですけど、今回はこういうことをイメージして作ろうと思ったときに、これは違うなと思って。自然な流れで“僕”になりました。
元々絶対に“私”で書くというこだわりがあったわけではなかったので、たまたまという感じではあるんですけど。歌うときのことを考えても“僕”の方がしっくりくるなと思って。
――歌っているときのことを考えてというのは、プレーヤーの方じゃないとわかりづらいところかもしれませんね。
江籠 毎回書いたらディレクションをしてくれている方に提出していて、「時々ドキドキ」はかわいいのが好きだからということもあって一発OKだったんですけど、「雨上がりだ」は「こっちの方がいいんじゃない?」「こういう意味があるからこれがいいです」っていうやりとりがあって、すごく作詞家みたいなことをしてるなって思いました(笑)。
結局自分で歌うから、いろいろなことを踏まえて「雨上がりだ」も自分が最初に書いたものになったんですけど、めっちゃ難しいなって思いますね。「こっちの方が分かりやすい」とか「でもこれには意味を持たせたい」とか、やっぱり聞く人によって意見は違いますし、私とディレクターの方の2人しかやりとりはしてないけど、他の人が聞いたらまた違う意見になるかもしれないから、そういうところはすごく難しいです。「どこがこの曲としての正解なのか」というのは毎回考えます。
自身のアイドル像に沿った表題曲に
「“どこがこの曲としての正解なのか”というのは毎回考えます」
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