デジタル

ポケモンGO、STEPN、トリマ。競争が激化するウォーキングアプリ最前線

歩いて稼ぐ「Move to Earn」系

STEPN

2022年上半期に大きな注目を集めた『STEPN』公式サイト

 ウォーキングアプリとしては、移動して仮想通貨を稼ぐ「Move to Earn」系が「儲かる」という触れ込みもあって注目を集めています。その牽引役が、2021年12月にオーストラリアのスタートアップ企業「Find Satoshi Lab」がオープンβ版をリリースした『STEPN』。今年4月に大手仮想通貨取引所バイナンスが提供する独自ブロックチェーン「バイナンススマートチェーン(BSC)」に対応したこともあり一気に盛り上がりを見せました。  アプリ開始時にNFTスニーカーを購入し、リアル世界で歩くか走ることでゲーム内仮想通貨「GST」が入手できます。スニーカーの種類によってGSTが入手できる移動時速や消耗性などに違いがあり、スニーカー2足を掛け合わせて新たに1足を生み出し、売ることもできます。

ユーザーの不安を払拭できるか

 話題の仮想通貨を稼げるということで非常に魅力的に映りますが、最初に高額なスニーカーを購入しなくてはならない点でハードルが高いのがネック(9月からはスニーカーのレンタルシステムの実装が予告されています)。また、運営が中国本土でのサービス停止を発表したことで、スニーカーの価値が一気に暴落するという騒動もありました。  日本語に対応していない点や、現在は招待制になっている点、また、アプリの信頼性・安全性に不安を感じる人も多く、ライトユーザーに広がるまでにはまだ時間がかかりそうです。ただ、「Move to Earn」系はメタバースとも結びつきやすく、大きな可能性を秘めています。
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手軽さで人気のポイ活系
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ゲーム雑誌・アニメ雑誌の編集を経て独立。ゲーム紹介やコラム、書評を中心にフリーで活動している。雑誌連載をまとめた著作『はじめてのファミコン~なつかしゲーム子ども実験室~』(マイクロマガジン社)はゲーム実況の先駆けという声も

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