・芝1200m 枠⇒1～3枠 脚質⇒逃げ・先行 　前述の通り、JRAで最も直線が短い函館競馬場。元々前が有利な短距離戦の中で、さらに直線の短いこの条件では圧倒的に逃げ、先行馬が有利になります。直線も平坦な起伏のため粘りこみやすく、4コーナー5番手以内なら単勝回収率は100％を超えます。 ・芝1800m 枠→1～4枠 脚質⇒逃げ・先行 　1200mと同様に逃げ、先行馬が圧倒的に有利なコースで、4コーナー5番手以内は必須となります。差し、追込馬が好走するには、レースの中盤で捲れる機動力が必要。4コーナーで前に取りつける先行力があるか、3～4コーナーを押し上げて好走した事がある馬が狙いとなります。 ・芝2000m 枠⇒1～5枠 脚質⇒先行・差し 　1200～1800mでは逃げ、先行馬が圧倒的に有利でしたが、中距離戦の2000ｍなら勝利数は先行＞差し＞逃げの順に。差し馬も上位争いが可能になりますが、好走するには内枠が欲しいところ。外を回して差すのは至難の業なので、外枠の差し馬は割引です。 ・芝2600m 枠⇒2～5枠 脚質⇒先行・差し 　長距離戦となり、短距離戦はもとより中距離戦と比べても脚質の有利不利は軽減します。また、枠順も圧倒的に内が有利とまではなっていません。位置取りは騎手の戦略が占める割合が大きくなり、騎手買いがハマりやすい条件です。ルメール騎手や吉田隼人騎手がオススメ。 ・ダート1000m 枠⇒7～8枠 脚質⇒逃げ・先行 　芝1200mも前が有利な条件でしたが、それ以上に圧倒的に前有利の条件となるのがダート1000m。直近5年で逃げた馬がなんと複勝率7割越えとなり、どの馬が逃げるかを予想するのがスタートラインと言えるでしょう。近走で逃げた馬、もしくは前半3ハロン34秒台を記録している馬が狙いです。 ・ダート1700m 枠⇒2～5枠 脚質⇒逃げ・先行 　勝ち馬の大半が4コーナー5番手以内となり、先行力が最も重要な条件となります。特に中盤に上り坂があるためペースも上がり辛く、直線も短いので前に行った馬がなかなか止まりません。また、レースの前半は下り坂で構成されているためペースが速くなりやすく、1600m以下で活躍している馬の好走が目立ちます。 文／安井涼太 各種メディアで活躍中の競馬予想家。新刊『安井式上がりＸハロン攻略法（秀和システム）』が11月15日に発売された。『競走馬の適性を5つに分けて激走を見抜く! 脚質ギアファイブ(ガイドワークス)』『超穴馬の激走を見抜く！ 追走力必勝法（秀和システム）』、『安井式ラップキャラ（ベストセラーズ）』など多数の書籍を執筆。