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特徴を知れば勝てる「夏のローカル競馬」。函館競馬場の距離別攻略法を馬券の達人が徹底解説

夏競馬には夏競馬の攻略法がある

夏競馬

青い空と白い雲と鮮やかな芝。夏競馬は視覚的にも楽しい
写真/橋本健

 日本ダービーが終わり、競馬はシーズンが一区切り。6月に入ると新馬戦が始まったり、3歳馬が古馬と戦うようになったりと様変わりしていきます。そして、6月に入り変わることがもう一つ。すでに始まっている函館競馬場を皮切りに、ローカル競馬場での開催がメインになることです。  夏競馬はひと休み……という方もいらっしゃるかもしれませんが、1年でこの時期しか行われない北海道開催やトリッキーなコースが多いローカル競馬場で行われるレースは、中央の競馬場と異なり施行距離の設定が少ないため、特徴を覚えてしまえば勝ちやすいです。  今回の記事では、現在開催中の函館競馬場のコースの特徴について解説していきます。夏競馬を徹底攻略する参考にぜひご活用ください!

函館競馬場は「平坦」ではない

 まずは函館競馬場のコース形態についておさらい。  函館競馬場、ひいてはローカル競馬場全体のイメージとして「小回り」「平坦」「直線短い」という要素があるかと思います。でも、実際この3つを限りなく兼ね備えているのは小倉競馬場くらいではないかと考えています。いや、実際には小倉競馬場でさえも「平坦」という要素は満たしていないのですが、ローカル競馬場全体にこの3つのイメージを抱いている人は多いと思います。まずはここを改めましょう。  函館競馬場はゴール板から1コーナーまでの距離が長めにとられているため、ゴール前直線の長さは芝が262.1m、ダートが260.3mとJRA全場の中で最も短いコースです。そのため、「直線短い」という要素についてはあてはまっています。  しかし、「平坦」という点に関してはどうでしょうか。実は函館競馬場は、コース全体の高低差が芝、ダートとも3.5mとローカル競馬場では最大の起伏を有しています。ゴール前直線自体は平坦(やや下り坂)なため平坦コースをイメージしがちですが、ゴール板から2コーナーにかけては緩やかな下り坂、2コーナー出口から4コーナー入口あたりまで上り坂となっています。イメージに反した起伏の激しさはレースにも影響を与え、短距離ではレース前半、中距離以上ではレース中盤が上り坂に該当し、勝負所に入る前に上り坂がある事から、一度ペースが落ち着きやすい傾向が見られます。  また、「小回り」という点に関しても、競馬場自体が小ぶりな形をしているため、決してコーナー半径は小さくありません。  以上の特徴を踏まえて、各コースの傾向を解説していきます。
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芝短距離は圧倒的に前有利
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各種メディアで活躍中の競馬予想家。新刊『安井式上がりXハロン攻略法(秀和システム)』が11月15日に発売された。『競走馬の適性を5つに分けて激走を見抜く! 脚質ギアファイブ(ガイドワークス)』『超穴馬の激走を見抜く! 追走力必勝法(秀和システム)』、『安井式ラップキャラ(ベストセラーズ)』など多数の書籍を執筆。
Twitter:@RyotaYasui

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(秀和システム)


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