恋愛・結婚

結婚式の2日前に自転車で事故、すり傷にドーランを塗りたくって…

なかなか番号が呼ばれず諦めていたのだが……

結婚式 身近には抽選に当選した人もいたのだが、加藤さんの名前はなかなか呼ばれなかった。そして、とうとう最後の1等賞の当選者発表になったのだ。 「なんと、見事に私が当選者! 『景品は何がもらえるのかな』とワクワクしていました」  しかし、司会者から発表された景品は予想外のものだった。 「新郎新婦に子どもが産まれたら、“おむつ”が取れるまで“おむつ”をプレゼントするという、逆に私が贈り物をすることになったのです。それが1等賞の景品でした」  喜んでいいのか複雑な気持ちになったと笑いながら話す加藤さん。当時のおむつは、現在のようにドラッグストアに売っているような使い捨ては少なく、販売していたとしても漏れてしまうような作りだったそうだ。

おむつはずれまで“布製おむつ”をプレゼント

「ほとんどの家庭ではおむつは布製で、洗濯を繰り返して使用していました。ですので、おむつはずれの時期まで何枚もの“布製おむつ”をプレゼントしたことを覚えています。仲の良い友人ですし、子どもが産まれたことはめでたいので喜んであげていましたよ!」  今では、その子どもは30代となり4児の母となった。Aが経営する喫茶店の手伝いをしている。加藤さんは、たまにランチに行くそうだが、「私がおむつをプレゼントしたことを知っているのかなぁ~」と目を細めるのだった。 <取材・文/chimi86>
2016年よりライター活動を開始。出版社にて書籍コーディネーターなども経験。趣味は読書、ミュージカル、舞台鑑賞、スポーツ観戦、カフェ。
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