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峰なゆか「私が金髪にするのは『わが子ちゃん』を守るため」育児漫画に込めた思い

男が名字を変えるのは「屈辱」?

わが子ちゃんゲラnikkann_page-0003――チャラヒゲさんの父親もかなり強烈なキャラとして描かれていますね。 峰:私たちが婚姻届を出すとき、チャラヒゲが私の名字にすることを電話で報告したんですが、「普通は、女性が男の名字にするもんだろ!」「名字を変えるなんて、なんでそんな屈辱的なことをするんだ」と大反対されました。 ――「そんな屈辱的なことを他所の家の女の人にならさせてもいいと思っているの?」というチャラヒゲさんの反撃は痛快でした。 峰:電話口でもあまりの剣幕だったのが伝わってきたので、私も「これは漫画に描かなきゃ!」とその場でICレコーダーを回してました(笑)。  この話がウェブで公開されたとき、ツイッターで匿名の男性から「普通なら『息子さんをください』と頭を下げに行くものだろう!」というリプライが来たんです。  そもそも「ください」なんて男女ともにダメだし、なんで「名字を変える人=もらわれる人」になるのかも謎でしたが、今も世の中にはこういう価値観の人がたくさんいるんだと改めて気づかされました。世代が上になるとなおさらですよね。既に子供が独立、結婚しているという世代の男性読者の方がいたら、自分の息子が名字を変えると言ったときにどう対応したらいいのかを考えてもらえたらなと思います。

優先席で酒盛り、エレベーターでタメ口……妊娠中に遭遇したヤバい男たち

わが子ちゃんゲラnikkann_page-0004――峰さんが妊娠中に遭遇した中高年男性についても描かれていますね。妊婦が目の前にいるのに、優先席で酒盛りを続けたり、エレベーターで「6階」とかタメ口で自分が降りる階数を押すように指示してきたり。こういう男性、実在するんですね……。 峰:私はマタニティ服を着ると、いかにもおとなしそうに見えて、舐められやすかったので「妖怪エレベーターおじさん」にも遭遇したのかも。妊娠する前は、こんなことなかったのに……。 あとは男女問わず妊婦と見ると、すぐに声をかけたり、お腹に触ってくる人にもムカつきましたね。そこでたいていは「男の子?」「女の子?」と聞いてきたり、もしこっちが男の子と答えると「男の子だなんて、ますますめでたいねえ」と言われたり。
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妊婦や赤ちゃんは「公共のもの」?
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週刊SPA!をはじめエンタメからビジネスまで執筆。Twitter :@AkeMin_desu

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わが子ちゃん

峰なゆかの革命的育児漫画

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