お金

「1万円札の絵」を描いてわかる子供の投資センスとは? お金の授業の現場から

預貯金から投資の時代へ

 濱田氏が話すように、将来への備えとして現在も貯金をしている人は多いだろう。しかし、投資に一種の「博打」のようなイメージを持ち、コツコツ貯金がすることが堅実であるという考えにはリスクがあるという。そうしたことも踏まえ高校でも投資の教育が盛り込まれている。 「月々いくらと決めて貯金をすれば、確かに額面上は増えていきます。しかしここで、先ほどの物価の話を思い出してください。例えば毎月5万円貯金していたとしても、物価が上がると額面通り増えていませんよね。場合によっては貯金しているのに、物価の上昇によって相対的に減っているということにもなりかねません。つまり、一番リスクなのは投資をすることではなく、預貯金だけしかしていないことです」

元本割れに感じる誤解

 とはいえ、自分でコントロールできないどこかの会社の株式を買うなどの投資をすることにもリスクを感じる。預貯金だけをしていることがリスクであるが、投資のリスクよりはマシだと考えている人もいるだろう。しかし濱田氏は次のように話す。 「確かに、株式や投資信託などは元本を割れてしまう可能性があります。ただ、運用の方法や期間などの考え方によってですが、預貯金しかしないことと比べたら投資をすることの大きなリスクはほぼないと私は思います。投資にリスクがあると感じている方の多くは、ある誤解をしている場合が多いんです」
次のページ
投資は実質リスクゼロ?
1
2
3
4
Boogie the マッハモータースのドラマーとして、NHK「大!天才てれびくん」の主題歌を担当し、サエキけんぞうや野宮真貴らのバックバンドも務める。またBS朝日「世界の名画」をはじめ、放送作家としても活動し、Webサイト「世界の美術館」での美術コラムやニュースサイト「TABLO」での珍スポット連載を執筆。そのほか、旅行会社などで仏像解説も。

記事一覧へ
おすすめ記事
ハッシュタグ