キャバ嬢に対して「前世の行いが良くなかったのかもね」宗教の勧誘に困惑
文化庁が発表した『宗教年鑑』によると、日本には180,544もの宗教法人があるという(数字は2020年12月31日までのもの)。近年、宗教信者数は減少傾向にあるようだが、それでもこれだけ多いからか、トラブルの話はよく聞くところだ。
宗教団体によっては、信者たちに献金や勧誘の実質的な「ノルマ」が存在しているとも言われているが、その手法や口説き文句については疑問視せざるを得ないケースもある。
過去に関西のとあるキャバクラに勤務していたA子さん(31歳)がこう話す。
「今から6〜7年ほど前の話なのですが、店に団体のお客さんがやってきたんです。サラリーマンのお客さんが多い店だったのですが、やたらきちんとした身なりだったので少し浮いていて……どこか違和感を覚えたんですよね。
全員フリー(指名ナシ)だったので、私はその中のリーダーっぽい人の席につきました。すると、その人が店内をキョロキョロ見回して『ここの店って貸し切りにできない?』と言ってきたんです」
自分では判断できなかったので店長を呼んだというA子さん。その日の営業後、店長に呼び止められたという。
「先ほどのお客さんが日曜日の昼間に店を貸し切ってイベントをやりたいと言っているので、出勤できないか頼まれたんです。店の内装はホールを取り囲むように席があるのでパーティーとかイベントで使いたがるお客さんが多いんですよね。
店長も時々、営業時間外に知り合いに貸し出しているようで、二つ返事でOKしたようです。日曜日は特に予定もなかったし、時給も出してくれると言うので出勤することにしたんです」
水商売の世界では、古くから「野球・宗教・政治」の話題は喧嘩の原因にもなることから御法度とされており、キャバクラ嬢には無縁の話にも思えるが、「店でがっつり勧誘されたことがあります……」と語る女性がいる。
キャバクラでは宗教の話は御法度
「イベントをやりたい」と店を貸し切りに
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東京都出身。20代を歌舞伎町で過ごす、元キャバ嬢ライター。現在はタイと日本を往復し、夜の街やタイに住む人を取材する海外短期滞在ライターとしても活動中。アジアの日本人キャバクラに潜入就職した著書『底辺キャバ嬢、アジアでナンバー1になる』(イーストプレス)が発売中。X(旧Twitter):@ayumikawano
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