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「推しと結婚」した一般人。“ただのファン”から“特別な人”になれた意外すぎる成功法

限りあるお金を彼女に全部使った

夕焼けを眺めるカップルの後姿 ケンイチさんは、長年様々なグラドルをゆるやかに応援してきたというが、彼女のファンになってからは、彼女の出演する撮影会やイベントにしか行っていない。 「特に彼女から『私だけにしてよ』と言われたわけではないけど、収入も無限にあるわけではないし、どうせお金を使うならば彼女に全部使ってあげよう、という気持ちでした」  どの現場にも必ず顔を出し、SNSでも彼女の活動に対して一切のネガティブ発言をしなかったケンイチさん。そんな彼に、推しのグラドルは心を許していったそうだ。 「個人撮影会でプライベートな話はもちろん、仕事関係の込み入った相談までされるようになりました。そこでも必ず彼女の悩みに寄り添っていました。僕はファンとして支えになれればいいな、としか思っていなかったんですが、DM(ダイレクトメッセージ)のやり取りをするうちに、彼女から『よかったらLINE教えてください』と言われたんです」

ファンとしても、男としても支える

 LINEを交換したあとも、ケンイチさんは以前と変わりなく“ファン”として活動を続けたが……。 「勘違いしちゃいけないって肝に命じてました(笑)。彼女からご飯に誘われたときは、もちろん行きましたけど。何回か外で会ううちに『ケンイチさんみたいな人と付き合ったら幸せなんだろうな』と言われて。いちかばちか『今まで通りファンとしても応援するし、プライベートでも支えたいです』と告白したらOKをもらえたんです。死ぬほどビックリしました」  公私ともに彼女を支え続け、コロナ禍でなかなか会いにくくなってしまったことをキッカケに結婚したという。現在、まわりにはバレないように、夫とファンを兼任している。 「妻はそこそこ人気があるけど、長年ストレスを抱えていたようです。たいていのファンが勝手にいろいろ求めた挙句、思ったような反応が得られないと『期待ハズレ!』とキレたり、『君だけだよ』とか言いながらも他の子に推し変(推しの相手を変えること)したり……僕が唯一の単推し(ひとりだけを推すこと)だったみたいで、そこが決め手だったそうだす」  かなり特殊な例ではあるかもしれないが、立ち回り方によっては、推しにとって“特別な人”になれる可能性があるのだ。 <取材・文/吉沢さりぃ>
ライター兼底辺グラドルの二足のわらじ。著書に『最底辺グラドルの胸のうち』(イースト・プレス)、『現役底辺グラドルが暴露する グラビアアイドルのぶっちゃけ話』、『現役グラドルがカラダを張って体験してきました』(ともに彩図社)などがある。趣味は飲酒、箱根駅伝、少女漫画。X(旧Twitter):@sally_y0720
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