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「パチプロ」は必要悪? パチンコ機ベテラン開発者の思い

パチンコ機開発者にとってパチプロとは?

パチンコ台

写真はイメージ

 昭和の日本にパチンコホールが登場して以来、その存在を認知されつつも表には出てこない日陰の存在「パチプロ」。一般のパチンコユーザーからすると「本当に存在するのか」と思っている人もいるだろう。  どの時代でも日本各地のホールで虎視眈々とプレイする彼らのことを、パチンコ・パチスロ機を制作している開発者はどう思っているのだろうか。疎ましく思うのか、それとも「稼働率には貢献している」と、応援しているのか……。今回は業界歴20年を超える開発者たちにリアルな思いを聞いてみた。

業界20年戦士の開発者にインタビュー

 今回話を聞いたのは、1.5号機よりパチスロを打ち始め、現在は主にパチスロ開発を25年続けるベテランの開発者Aさん。そして20年以上某メーカーでパチンコ・パチスロ開発に管理職として携わり、多方面から業界を見続ける開発者Bさんのお二人。時代とともに変わりゆくパチプロの姿を見続けてきた彼らは、一体どのように感じていたのだろうか。 ——いきなりですが、ズバリ「パチプロ」は開発の方にとってどんな存在ですか?   開発者A:正直好ましくは思っていないです(笑)。自分たちは全ての機械においてユーザーの方には平等に楽しんでほしいという思いで制作しているので……。でも実際彼らがホールの稼働をあげているのも事実なので、完全にいなくなってほしいとまでは思わないですね。   開発者B:私も似たような意見で、堂々とは言いづらいですが「必要悪」かなと感じます。ホールにとっては「利益を奪い取っていく人たち」、ユーザーにとっては「台を独占する人たち」というイメージが少なからずあると思うのですが、どちらにせよ犯罪者であるゴト師のように「完全悪」ではないんですよね。パチプロって自らホールや台を研究したうえで勝負に挑んでいますし、違法な行為をしているわけではないのでね。   ——「あながち否定できない存在」という感じでしょうか?   開発者A:はい、Bさんもおっしゃっていたように、自らターゲットを研究して釘や設定推測を駆使しながら打つ人たちは、単純に「上級者ユーザー」だと思うんです。でも打ち子をやたら募集してイベント日だけホールを転々とする、いわゆる「軍団」といった“輩”は嫌いですね。個人で勝負してこその美学があると私は思います。   開発者B:でもパチンコがある以上、プロがいなくなることはないと思うんですよね。パチンコホールができた時からパチプロはいたわけで、その時代や環境によって打ち方や立ち回りを変えて存在し続けています。少し前に「軍団」が問題になりましたが、彼らにとっては「今の業界の環境に合わせた勝つための方法」をしているのだと感じていました。 だから軍団については、単に「排除する」のではなく、彼らが他の打ち方を選択させるような遊技仕様にすればいいと思います。
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パチプロを意識して製作することはあるのか
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パチンコ攻略誌の編集を9年間務めた後フリーの編集者へ転身。多数のメディアやメーカー等業界内に広い人脈を持つ。日々取材をこなしながら業界内の情報を収集中
Twitter:barinko

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