パチンコメーカー広報が「業界の裏事情」を暴露。パチンコ人気回復は可能なのか
どの業界にも存在する「広報」部署。一昔前のパチンコ業界の広報といえば、機械が掲載された見開きのカタログを持ちながら口頭でアピールをするというシンプルな形だった。
その後、販促DVD、豪華なゲストを招いた機種発表会、テレビCMを経て、現在はネット広告やSNS戦略など、プロモーションの手法は多岐に渡る。
実際現場で働く業界人は、日々の業務や今後の業界について、どのように思っているのだろうか? 某パチンコメーカーで女性広報として働いているAさんに話を聞いてみた。
——まず初めに、パチンコ業界の広報になろうと思ったきっかけを教えてください。
Aさん:事務希望で面接を受けたのですが、最終的に配属された部署が販促物制作の部署だったんです。多忙な部署で戸惑いましたし、パチンコの知識もその時ゼロだったので苦労しましたね。しかし無知な状態だったからこそ、どの業務も新鮮に感じて、徐々にやりがいが生まれました。今ではパチンコをガンガン打ってます!
——ちなみに今はどのくらいの頻度でパチンコを打たれるんでしょうか?
Aさん:土日中心に週1~2ですかね。先日は某スマパチで一撃約4万発出しちゃいました! とはいえ、そんな出来事は少なく、限られた時間で勝敗は気にせず打ち切ることが多いです。仕事の一環として調査をしに行くわけではなく、ただ遊びに打ちに行く感じです。我ながらホールのいいお客さんですよ(笑)。
——広報の部署でもさまざまなポジションがあると思いますが、今まではどのようなポジションを経験してらっしゃるのでしょうか?
Aさん:主に販促、プロモーション業務ですね。ひとくちに広報といってもプレスリリースやSNS管理、マーケティングやイベントの精査など業務は多岐にわたります。
——では、この仕事をしていて楽しいところなどありましたら教えてください。
Aさん:この仕事の楽しいところとしましては、メーカーごとに違いはあるでしょうが、派手好きな業界なのでPVやCGを惜しみなく使ったりリッチなものが作れることもあり、お金持ちになった気分になれるところですかね(笑)。逆に苦労する点としては、世間的なイメージがまだまだ良くないので、表現に関しては不自由が多いところでしょうか。
——発表する機械も売れ行きや稼働はそれぞれだと思いますが、機械の結果が給与に反映されることはありますか?
Aさん:業績が良いと特別手当が出ることがありました。部署ごとに実績が評価されるかは、本当に会社次第です。営業はインセンティブがあったり開発はヒット機種を出せば個人が評価されるなど、今も結構聞きますけどね。PRは華やかに見えて縁の下の力持ち的な存在なので、個別で評価されることはあまりないんじゃないかなと思います。
——そういった他社の情報などは、ライバルとも言える他のメーカーさんの広報から聞くのでしょうか?
Aさん:メーカーの組合があるのですが、そこでは他社の会社の垣根を越えて話すことがあります。開けっぴろげに開発中の商品についてを語ることは少ないですが、良い方向への規則改正など、ポジティブな情報交換はしますよ。あとはまだまだ女性が少ない業界なので、女性同士は仲良くなりやすいかな。
パチンコほぼ未経験で広報担当に
販売実績に応じたインセンティブはある?
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