“早稲田卒の元パチプロ”が語る「父親と絶縁するまで」。就職浪人中に「パチスロを打ち続けた」男の末路
朝から晩までパチンコやパチスロを打ち、勝ち金で生活をするパチプロ。20代ならまだしも、30代、40代となるにつれ、世間の風当たりの強さに足を洗う者も多い。気ままな稼業の代名詞とも言われる彼らは、一体どんな人生を歩んでいるのだろうか。
「ウチの父親は運送屋をやっていまして、子供の頃から口酸っぱく『早くウチの仕事覚えろ』って言われてました。高校時代も夏休みとかは運送の手伝いのバイトをさせられるから、それがイヤで母親に頼んで塾に通ったりしてたんですよね。まぁ、そのお陰でストレートで大学に入れたので、結果的にはよかったなと」
のっけから何ともパチプロらしからぬ話をしてくれたのは、本多亮介さん(仮名・47歳)だ。本多さんは現在、某県で運送業を営む社長として100人近い従業員を取りまとめ、時には自分でハンドルを握って東奔西走するその姿は、二代目社長とはいえ立派なものだ。
では、そんな本多さんは一体どのようにしてパチプロの道へ踏み込んだのだろうか。
「高校時代に先輩から誘われて『ニューパルサー』を打ったのが初めてのパチスロでしたね。初めて打って7000円くらい勝ったんですよ。それでおもしれぇ!ってハマッてしまいました。当時はネットもなかったので、わかんないことは先輩に聞きまくりましたが、先輩もそんなに詳しくなくて(笑)。でも、店員に聞いてもわかるワケないので、あらゆるパチスロ関連の本を読んで、独学でパチスロについて学んだんです」
その結果、本多さんは高校2年生の冬には抽選の仕組みからリール制御、払い出し率など、パチスロの中身についてほぼ完全に理解したという。
そして初めて、攻略における成功体験をすることとなる。
「ある日、オバチャンが1箱持ってヤメたニューパルサーを打ってみたら、判別ゲームで小役が落ちまくって。『え?この台って設定6?』みたいな……。結局、閉店まで打ち切って4千枚ちょっと。当時、ウチの近所は8枚交換だったから5万円いかないくらいのプラスでしたが、勝ったカネよりも設定を見抜けたってことがたまらなかったですね」
とはいえ、そうそう設定6を摑むことはできない。設定判別はできるようになったものの、さして収支は上がらなかったと本多さんは話す。
「当時のホールは年齢層の高いお客さんが多くて、店としては中間設定を使って、ある程度遊べるようにしとかないとすぐに飛んじゃうんですよね。だから、設定5・6を摑んだことも何度かありました。でも、初期投資が嵩んだりすると8枚交換の換金ギャップもあって、たいしたプラスにならないことも珍しくなかったです」
知識レベルもさることながら、本多さんには天賦の才があった。それは動体視力のよさだ。この動体視力のよさは目押し力に遺憾なく発揮され、最大の武器として後のスロプロ生活を支えることになる。
「動体視力がいいのかわかんないけど、最初から目押しはできました。ニューパルサーのリプレイハズシも雑誌に書いてあるとおりやったら、うまいことできて、『あ、こんなもんなんだ』ってなりまして。通常時はキッチリ小役狙って取りこぼしもせず、BIG中はリプレイハズシもしていたので、普通の人が同じ設定6の台を打ったとしても、終日打ち切ったら自分のほうが1000枚以上は多く出ていたと思います」
高校2年にしてパチスロの内部仕様を理解

画像はイメージです
※画像生成にAIを利用しています(以下同)
設定判別による成功体験を積むことに
生まれ持った目押し力
グルメ、カルチャー、ギャンブルまで、面白いと思ったらとことん突っ走って取材するフットワークの軽さが売り。業界紙、週刊誌を経て、気がつけば今に至る40代ライター
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