カーライフ

シトロエンの新型を見て「さすがトヨタ!」と感じた理由

マネしたのは…

 C5Xもまた、SUVのようなホイールアーチガードで武装した、イケてるクロスオーバーモデルだったのだ。サイズもほぼ同じ、ヘッドライトが薄型の横一文字なのも同じだ~~~~っ! 「C5Xは1年くらい前に本国で発表されてますよ! だから、マネしたとしたらクラウンのほうです!」  そう力説する担当Kは、C5Xの先代にあたるC5のオーナーだ。実は私も元C5オーナー。C5所有経験者として、C5Xはクラウンクロスオーバーとともに大変気になる存在である。
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C5Xのサイズは全長4805㎜×全幅1865㎜×全高1490㎜。クラウンクロスオーバーのサイズは全長4930㎜×全幅1840㎜×全高1540㎜。クラウンクロスオーバーのほうが全長が長く車高が高いぶん、実車を並べると大きく見えるかもしれません

永福:C5Xのデザイン、イケてるよね! 担当K:イケてますけど、顔がX字型だったり、リヤにスポイラーみたいのがいっぱいついてるのがちょっと……。これだったらクラウンクロスオーバーのほうがスッキリしててカッコよくないですか? 永福:いい勝負だろうね。トヨタのデザイン力はシトロエンと肩を並べるくらいのところまで来たってことだよ!

最大の関心事

担当K:個人的には、乗り心地が最大の関心事です。なにしろC5は、最後のハイドロ系サスペンション搭載モデルですから。僕のC5の価値はその一点にあるんです!
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シトロエンC5

 シトロエンと言えば、油圧を使った「ハイドロニューマチック・サスペンション」による、魔法のじゅうたんのような乗り心地が命だったが、コストが合わなくなってC5を最後に絶滅。C5Xは、その乗り味をフツーのバネで再現した「プログレッシブ・ハイドローリック・クッション(PHC)」を装備している。
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乗り心地は…
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1962年東京生まれ。慶大法卒。編集者を経てフリーライター。『そのフェラーリください!!』をはじめとするお笑いフェラーリ文学のほか、『首都高速の謎』『高速道路の謎』などの著作で道路交通ジャーナリストとしても活動中

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