更新日:2022年11月07日 11:38
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腰の痛みは「足」が原因かも。現役整体師&トレーナーが徹底解説

 日々のデスクワークで痛む腰。現役整体師&パーソナルトレーナーの私も近頃は原稿を書いたり、PC作業が増えたりしたことで、腰やお尻周りに疲れを強く感じることが増えました。  多くの人が「痛みを感じる箇所」に何か問題があると思うかもしれません。しかし、必ずしもそうとは限りません。身体は複雑に入り組んでいます。現代人ならではの「座りっぱなし」という動物的ではない姿勢……。それが原因で思いもよらない部分に痛みなどを引き起こしてしまうこともあるのです。今回は、あまり知られていない腰の不安感の原因を徹底解説していきます。

腰の違和感は「ヒザの捻り」が原因かもしれない

 長時間のデスクワークで腰が痛くなり、ネットで調べてみると、お尻や骨盤の筋肉が硬くなっているという理由でストレッチをすすめられる……なんてケースが多いでしょう。これで問題解決すればいいのですが、それでも痛みがとれなかったり、腰回りの強張りが拭えない方は、スネから足首にかけての「」に注目してみましょう。  ヒザ関節は曲げ伸ばし以外にも脛の骨を回旋させる運動の機能を持っています。本来ならば膝頭と爪先が同じ前方を向きますが、時折、ヒザから下が若干外へ向いてしまっている方がいます。これではヒザ周りについている筋肉がねじれを生んでしまい、余計なストレスがかかります。  特にねじれを受けているのが太ももの外側にある筋肉や靭帯(大腿筋膜張筋/腸脛靭帯)、さらにヒザ下から足首まで伸びるスネの筋肉(前脛骨筋)で、これを庇うようにお尻や腰が無理をすることが腰痛発生のプロセスとなります。これらの筋肉が過緊張しないような姿勢を作るストレッチ、エクササイズをしましょう。

ヒザの捻りを改善する「ヒザ伸ばしエクササイズ」

レッグエクステンション レッグエクステンションレッグエクステンション(爪先内向きVer.)> ①椅子に座ります。 (椅子の高さは座った時にヒザの角度が自然と直角くらいになる高さです) ②ヒザを曲げた状態で爪先を内側にへ向け、そのまま丁寧にヒザを伸ばして行きます。 ③伸ばし切ったらそのまま5〜10秒間キープしましょう。 ※左右3セットずつ  本来、ヒザを伸ばすエクササイズは前ももを鍛えるものですが、ここではヒザの捻りを改善することが目的です。自然とヒザ下が外に向いてしまうことを改善するべく、ヒザを曲げた状態でスネ・爪先を内に捻り、そのままヒザの関節運動を行ってヒザの捻りや周辺の筋肉の緊張を解いていきます。
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「足首の硬さ」は放ったらかし厳禁
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柔道整復師/パーソナルトレーナー。スポーツクラブでインストラクターとして指導をし、現在は医療国家資格である柔道整復師の知識を生かした身体機能の改善からダイエットまで幅広いクライアントを担当するフリーランスのパーソナルトレーナーとして活動中。公式「Amebaブログ」更新中
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