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恋愛ドラマ『silent』から意外な注目作まで。テレビマンが評価する“秋ドラマ”中間採点

平均視聴率10%超えが一作のみだった夏クール

撮影現場

写真はイメージです。

 7月から放送された夏ドラマは、綾野剛演じるプロサッカー選手を引退した男がセカンドチャンスの手助けに奮起する『オールドルーキー』(TBS系)、韓国ドラマ『梨泰院クラス』のリメイク版『六本木クラス』(テレビ朝日)、有村架純と中村倫也が共演したリーガルコメディ『石子と羽男ーそんなコトで訴えます?ー』(TBS系)、人気脚本家・坂元裕二による『初恋の悪魔』(日本テレビ系)といった話題作がそろいながら、視聴率の面では大苦戦。  平均視聴率が10%を超えたのは『オールドルーキー』の10.4%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)のみという結果に終わった。しかし、SNSでの反応や見逃し配信は春ドラマよりも盛り上がりを見せるなど、ドラマの視聴習慣への変化を感じさせるクールとなった。  そんななか10月から放送されている秋ドラマを業界人はどう見ているのか? 序盤の放送を見た時点での感想を赤裸々に語ってもらった。

『相棒』の再結成と若返った日曜劇場に注目!

 オンエア前に秋ドラマの注目作として挙げられていたのは、水谷豊演じる杉下右京の“相棒”として、寺脇康文演じる亀山薫が約14年ぶりに復活した『相棒season21』(テレビ朝日系、水曜午後9時~)、ヒット脚本家・中園ミホが手掛ける岡田将生主演の医療ドラマ『ザ・トラベルナース』(テレビ朝日系、木曜午後9時~)、ゲーム業界をテーマに若手俳優の山崎賢人が主演を任され、若返りを図ろうと試みたTBSの看板枠・日曜劇場『アトムの童』(TBS系、日曜午後9時~)といった作品。しかし、関係者の多くが注目作として挙げたのは別のドラマだった。
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考察が白熱する『silent』
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テレビドラマとお笑い、野球をこよなく愛するアラサーライター。

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