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競馬の達人が衝撃を受けた「エリザベス女王杯」3選。降着、圧勝、大波乱…

競馬をこよなく愛したエリザベス女王の名を冠した一戦

競馬

今年の秋華賞はスタニングローズが優勝。2013年メイショウマンボ以来の秋華賞⇒エリザベス女王杯の連勝なるか 
写真/橋本健

 3歳馬と古馬との混合で、牝馬のチャンピオンを決定するエリザベス女王杯。今年は「エリザベス女王即位70年記念」として開催される予定でしたが、9月8日に女王が崩御したため、この副題付与は取りやめになりました。  エリザベス女王と言えば、競馬とは切っても切れない関係で、馬主としてキングジョージ6世&クイーンエリザベスSの優勝馬オリオールなどを所有されていました。あのディープインパクトの曾祖母ハイクレアも女王の所有馬で、ディープインパクト産駒のポートフォリオという馬も所有していたのです。  今回はそんなエリザベス女王杯の筆者の思い出のレースを3つピックアップしたいと思います。なお、今回は筆者が競馬を見始めた2005年以降のエリザベス女王杯を対象としました。

3位 2006年/メジロマックイーン以来! G1の1着入線馬降着

 筆者が競馬を見始めて1年くらいが経った2006年のエリザベス女王杯。まだこの時は20歳を超えていなかったため馬券は買えず、競馬の予想だけを楽しんでいたのですが、まだ無知な筆者は連勝中ということでオークスの時からカワカミプリンセスに注目していました。すごく単純な理由でしたが、それでオークスと秋華賞まで制し二冠牝馬に。今思うと、2レース共に道中のペースが速い流れを押し上げて勝利しており、改めて強い競馬をしているなと実感します。  プリンセスから女王に……、ファンもそして筆者もそれを願い1番人気に支持され、いつも通り早めにポジションを押し上げる競馬。ただ、直線入り口で外に進路がなく、内に切り込む形になってしまいました。この時に、ヤマニンシュクルの進路を妨害。馬群を縫うように抜け出して1着に入線したカワカミプリンセスでしたが、審議の結果、1991年天皇賞(秋)のメジロマックイーン以来となる、1着入線馬の降着となってしまいました。  それでも、スイープトウショウらを降したのは事実。女王の称号こそ得られませんでしたが、カワカミプリンセスが女王の器であったことは誰もが認めるところでしょう。
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内からの「すんごい脚」に世界の実力を痛感
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各種メディアで活躍中の競馬予想家。新刊『安井式上がりXハロン攻略法(秀和システム)』が11月15日に発売された。『競走馬の適性を5つに分けて激走を見抜く! 脚質ギアファイブ(ガイドワークス)』『超穴馬の激走を見抜く! 追走力必勝法(秀和システム)』、『安井式ラップキャラ(ベストセラーズ)』など多数の書籍を執筆。
Twitter:@RyotaYasui

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(秀和システム)


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