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「父の余命宣告」で高校中退を決意。18歳アイドルが見せたい娘の姿

オーディション期間中は毎日14時間のライブ配信を行った

LICCA「かかかぶぶぶききき!!!」の総合プロデュースを務めているのは音楽プロデューサーのクボナオキ氏。  同氏は女性アイドルグループ「26時のマスカレイド(ニジマス)」や3人組ガールズバンド「SILENT SIREN(サイサイ)」など、メジャーデビューしたアーティストを手がけている実力派プロデューサーとして知られている。  今回の「かかかぶぶぶききき!!!」に関しても、総工費1億円以上を投じた専用シアターを新宿・歌舞伎町に作り、さらには女性アイドルグループ「BiS」の元メンバーで、現在はフリーランスの振付師として活動するカミヤサキ氏がダンスの振り付けを担当。  次世代に輝くアイドルグループを目指す一大プロジェクトになっているのだ。  LICCAさんは「かかかぶぶぶききき!!!」のメンバーとして合格を果たすため、2021年8月〜10月までのオーディション期間中は、2ヶ月間毎日14時間のライブ配信を行ったという。 「本当にゼロから何もない私にとって、できることがこれでした。いろんな人のTikTokライブを見てフォロワーが増える時間帯などを研究したし、動画に関しては自分が楽しいと思うものを届けられるようにすごく意識しました」  こうした人一倍の努力はもとより、LICCAさんのひたむきな姿勢やダンススキルの高さを買われ、晴れて「かかかぶぶぶききき!!!」のオーディションに合格する。 「まさか自分が合格するなんて思っていなかったんですが、オーディションに受かったときは本当に嬉しかったですね」

人見知りな性格ゆえ、アイドル然とした振る舞いに苦労した

LICCA 2度目のオーディション挑戦で、見事アイドルデビューの夢を叶えたLICCAさん。  しかしそんな喜びも束の間、シアターでの公演ではアイドルとしての振る舞いに悪戦苦闘してしまい、なかなか思うようにいかなかったとか。 「学生時代は一度もバイトをしたこともなく、人と会話するのが結構苦手で。人見知りな性格なので、パフォーマンス披露した後にお客様と話すのが怖かった時期もありました。ちょっと自己紹介できればいい方で、すぐに楽屋へ戻ってしまっていたんです……。『もう辞めたい』と常に考えていたんですが、ここで逃げるとあきらめ癖がついてしまうと思っていて。『自分がステージに立って、歌って踊る姿を父に見せる』という信念を持ち、できない自分と向き合おうと気持ちを奮い立たせていました」  自己紹介の仕方、相手の目を見て話すこと、笑顔でパフォーマンスすること。  アイドルの初歩的なことを、プロデューサーのクボ氏から一つひとつ教わりながら場数をこなすことで、段々とアイドル活動に慣れていったという。  他のメンバーと比べ、仕事や芸能活動といった経験がないLICCAさんは、出だしこそ遅れをとったものの、その後はグループの選抜メンバーに抜擢されるなど、頭角を表すようになっていく。
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気づけば20万フォロワーのTikTokerに
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1986年生まれ。立教大卒。ビジネス、旅行、イベント、カルチャーなど興味関心の湧く分野を中心に執筆活動を行う。社会のA面B面、メジャーからアンダーまで足を運び、現場で知ることを大切にしている

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