更新日:2022年11月30日 13:38
エンタメ

ギャル男雑誌『men’s egg』Webで復活。モデル決定、韓国風やオラオラ系、ラッパーも

『men’s egg』らしい“ノリ”はそのままに…

パフォーマンス

オーディションは大波乱……!?

 とはいえ、イケメンをウリにしたグループやユニットは珍しくない。どのように差別化するつもりなのか。 「もちろん、芸能界にもイケメンはいますが、たいていが歌って踊るというもの。それだけでなく、もっと親近感が湧いて、無茶ぶりの企画でも思い切り挑戦していくような集まりがあってもいいんじゃないかと。雑誌の『men’s egg』なんかは、それこそ本当に何でもアリだったと思うので、そのノリはデジタルでも継承していけたら面白い。  雑誌の展開も考えてはいるのですが、本が売れない昨今です。これまでの読者モデルのイメージとは異なって、まずはYouTubeをメインに、彼らのパーソナルな部分を発信していくのが第一フェーズ。ある程度の知名度が出てきて、視聴者にとっても“推し”が増えてきたら、当然、“次の展開”も考えていますよ」  ギャル雑誌『egg』は2018年、ひと足先にWebで復刊を遂げ、すでに若者たちに定着している。今回の新生『men’s egg』は、それとはまったく別軸の動きになるという。

夢が叶えられる“若者たちの登竜門”に

オーディション会場

オーディション会場には、かつての表紙が並ぶ

 企画・運営を担うのは、株式会社88(ハチハチ/最高経営責任者・及川翔氏)。元『MEN’S KNUCKLE』モデルが事業に携わっており、これまでは飲食関係のビジネスなどを展開してきたそうだ。 「30代とか40代の人からすれば、イケメンと言えば『men’s egg』だったんです。そこで活躍すれば、自分のアパレルブランドを持てたり、歌手としてメジャーデビューできたり、いろんな夢が叶った“若者たちの登竜門”。  そこから新しい流行が生み出され、みんなが『読者モデルになりたい』と口をそろえていたほどですが、今はそういう媒体がない。それをなんとか復活させたいと」(ハチハチ・企画担当者、以下同)  当時、『men’s egg』に憧れていた“世代”の人たちが年齢を重ね、現在は会社で決定権を握る立場になった。復活にあたって「協力したい」「コラボしたい」という声が続々と届いたのだとか。  そして若者たちの夢を応援するべく、「メンズエッグドリーム」なるプロジェクトを発進させる。 「何かを目指している子たちが、CLUBやBARなど、多くの人前で披露する機会を提供していきたい。12月2日(金)にはCLUB PANIC YOKOHAMAにて『men’s egg PARTY』を開催します。渋谷ではなく横浜なのですが、その理由は最初に協力を申し出ていただいたからです。  今回のオーディションで決まったモデルたちにもさっそくパフォーマンスをしてもらう可能性があります。そんな夢を追う若者たちの姿を今後はドキュメンタリー映像として届けていくつもり。次の展開としては、“会いに行けるイケメン”として彼らを集めたBARをつくり、より身近な存在にしていきたいですね」
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ギャル男だけでなく、ラッパーからオラオラ系まで…
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明治大学商学部卒業後、金融機関を経て、渋谷系ファッション雑誌『men’s egg』編集部員に。その後はフリーランスとして様々な雑誌や書籍・ムック・Webメディアで経験を積み、現在は紙・Webを問わない“二刀流”の編集記者。若者カルチャーから社会問題、芸能人などのエンタメ系まで幅広く取材する。X(旧Twitter):@FujiiAtsutoshi

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