新しいことをどんどん取り入れていく
ライバーモデルとして合格した大阪在住の川瀬健太郎さん。過去にホストクラブでナンバー1だった
新生『men’s egg』では「新しいことをどんどん取り入れていく」と話す。今までにはなかった“
視聴者参加型エンターテインメント”を掲げる。
「YouTubeでは、イケメンで流行っているチャンネルはそこまで多くはなくて、一方的な発信ばかりで不満があったんです。そこで視聴者も参加できるようにしたいと思いました。たとえば、“ギャルのお宅訪問”みたいな企画でも誰の家に突撃してもらいたいのか事前にアンケートを取って、それをそのまま反映するわけです」
また、今回はYouTubeの出演に限らない“ライバーモデル”が新たに追加された。
「メインモデルの場合は、どうしても都内近郊での撮影になってしまいますが、ライブ配信ならば、全国にいるイケメンたちが同時に配信するとか、そういうこともできます。
モデルが都内に集中する必要はなく、各地に“ご当地イケメン”が誕生すれば、イケメンのBARをフランチャイズみたいに増やしていけるのではないかと。さらに、そこで“推し”たちの競争が生まれたら、視聴者も楽しいじゃないですか」
メインモデルに選ばれた3人。左から近藤アリーさん、蘭丸さん、赤羽偉吹さん
雑誌の休刊から9年、昔のままでいるつもりは毛頭ないのである。
「まずは、“ギャル男”のイメージを払拭する必要があります。もちろん、いわゆるギャル男っぽい子がいても良い。しかし新生『men’s egg』では
ギャル男にこだわらず、今っぽい人気のスタイル、いろんなジャンルの“イケメン”をひたすら追求していきます」
その言葉どおり、オーディション会場には、ギャル男やホスト系はもちろん、韓国系、ストリート系、オラオラ系、正統派のイケメンまで、個性豊かなスタイルの最終候補者たちが集った。
正統派イケメンで不動産営業マンだった澁谷幸紀さん
元不動産営業マンで有給消化中に応募した黒髪ツーブロックの澁谷幸紀さんは、まさに「
ギャル男以外OKの条件だったので参加を決めた」と話す。入社試験にのぞむようなハキハキとした受け答え。社会人として培ってきた“常識”をうかがわせるが、「一度きりの人生で、このまま普通のサラリーマンを続けるのもどうなんだろう」と疑問を抱いたことがきっかけだったという。
即興でラップを披露した近藤アリーさん
以前は雑誌『BITTER』の企画などにも出演していたという近藤アリーさんは、パキスタンとのハーフ。キャップとトップスをヒョウ柄で合わせた海外ラッパーさながらの雰囲気だが、実際にフェスなどのステージにも立っており、その場で見事なフリースタイルを披露した。
彼は主役級の存在感がありながら「
王道ではないぶん、モデルたちのなかで自分がアクセントになるのではないか」と客観的な視点も併せ持つ。
オラオラ系ブランドをこよなく愛する赤羽偉吹さん
一方、彫りの深い顔立ちだが純日本人の赤羽偉吹さんは、中学生の頃から雑誌『SOUL JAPAN』に大きな影響を受けたというワイルドな装いで「
次のオラオラ系ブランドをつくりたい」と意気込む。
「今はイケてるファッションメディアがなくなってしまって。これから自分が有名になって、昔から好きだったブランド『DOWBL』や『THIRTEEN JAPAN』のようなブームを広めていきたい」
良い意味で“ギャル男らしくない”彼らが、どんな化学反応をもたらすのか楽しみだ。
メインモデルに選ばれた2人。左から澁谷幸紀さん、脩空さん
最年少は19歳、大学1年生の脩空(はるく)さん。当然、雑誌が定期刊行されていた頃は小学生なので“世代”ではない。
「親(40代)の影響でドラマや映画を見て、カルチャーとして知っていました。まだ上京したばかりで、高校の部活を引退してからは熱中するものがなく、新しい挑戦がしたかった。ナンパとか女の子系の企画をやってみたいです」
かつての『men’s egg』は、ファッションやカルチャーだけではなく、“お色気”系の企画も人気の理由だった。高身長でモデルとしてはもちろん、いろんな意味でポテンシャルを感じさせた。