更新日:2022年11月30日 13:38
エンタメ

ギャル男雑誌『men’s egg』Webで復活。モデル決定、韓国風やオラオラ系、ラッパーも

新しいことをどんどん取り入れていく

川瀬健太郎

ライバーモデルとして合格した大阪在住の川瀬健太郎さん。過去にホストクラブでナンバー1だった

 新生『men’s egg』では「新しいことをどんどん取り入れていく」と話す。今までにはなかった“視聴者参加型エンターテインメント”を掲げる。 「YouTubeでは、イケメンで流行っているチャンネルはそこまで多くはなくて、一方的な発信ばかりで不満があったんです。そこで視聴者も参加できるようにしたいと思いました。たとえば、“ギャルのお宅訪問”みたいな企画でも誰の家に突撃してもらいたいのか事前にアンケートを取って、それをそのまま反映するわけです」  また、今回はYouTubeの出演に限らない“ライバーモデル”が新たに追加された。 「メインモデルの場合は、どうしても都内近郊での撮影になってしまいますが、ライブ配信ならば、全国にいるイケメンたちが同時に配信するとか、そういうこともできます。  モデルが都内に集中する必要はなく、各地に“ご当地イケメン”が誕生すれば、イケメンのBARをフランチャイズみたいに増やしていけるのではないかと。さらに、そこで“推し”たちの競争が生まれたら、視聴者も楽しいじゃないですか」

ギャル男だけでなく、ラッパーからオラオラ系まで…

メインモデル

メインモデルに選ばれた3人。左から近藤アリーさん、蘭丸さん、赤羽偉吹さん

 雑誌の休刊から9年、昔のままでいるつもりは毛頭ないのである。 「まずは、“ギャル男”のイメージを払拭する必要があります。もちろん、いわゆるギャル男っぽい子がいても良い。しかし新生『men’s egg』ではギャル男にこだわらず、今っぽい人気のスタイル、いろんなジャンルの“イケメン”をひたすら追求していきます」  その言葉どおり、オーディション会場には、ギャル男やホスト系はもちろん、韓国系、ストリート系、オラオラ系、正統派のイケメンまで、個性豊かなスタイルの最終候補者たちが集った。
澁谷幸紀

正統派イケメンで不動産営業マンだった澁谷幸紀さん

 元不動産営業マンで有給消化中に応募した黒髪ツーブロックの澁谷幸紀さんは、まさに「ギャル男以外OKの条件だったので参加を決めた」と話す。入社試験にのぞむようなハキハキとした受け答え。社会人として培ってきた“常識”をうかがわせるが、「一度きりの人生で、このまま普通のサラリーマンを続けるのもどうなんだろう」と疑問を抱いたことがきっかけだったという。
近藤アリー

即興でラップを披露した近藤アリーさん

 以前は雑誌『BITTER』の企画などにも出演していたという近藤アリーさんは、パキスタンとのハーフ。キャップとトップスをヒョウ柄で合わせた海外ラッパーさながらの雰囲気だが、実際にフェスなどのステージにも立っており、その場で見事なフリースタイルを披露した。  彼は主役級の存在感がありながら「王道ではないぶん、モデルたちのなかで自分がアクセントになるのではないか」と客観的な視点も併せ持つ。
赤羽偉吹

オラオラ系ブランドをこよなく愛する赤羽偉吹さん

 一方、彫りの深い顔立ちだが純日本人の赤羽偉吹さんは、中学生の頃から雑誌『SOUL JAPAN』に大きな影響を受けたというワイルドな装いで「次のオラオラ系ブランドをつくりたい」と意気込む。 「今はイケてるファッションメディアがなくなってしまって。これから自分が有名になって、昔から好きだったブランド『DOWBL』や『THIRTEEN JAPAN』のようなブームを広めていきたい」  良い意味で“ギャル男らしくない”彼らが、どんな化学反応をもたらすのか楽しみだ。
メインモデル

メインモデルに選ばれた2人。左から澁谷幸紀さん、脩空さん

 最年少は19歳、大学1年生の脩空(はるく)さん。当然、雑誌が定期刊行されていた頃は小学生なので“世代”ではない。 「親(40代)の影響でドラマや映画を見て、カルチャーとして知っていました。まだ上京したばかりで、高校の部活を引退してからは熱中するものがなく、新しい挑戦がしたかった。ナンパとか女の子系の企画をやってみたいです」  かつての『men’s egg』は、ファッションやカルチャーだけではなく、“お色気”系の企画も人気の理由だった。高身長でモデルとしてはもちろん、いろんな意味でポテンシャルを感じさせた。
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令和らしい『men’s egg』モデルたちの姿
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明治大学商学部卒業後、金融機関を経て、渋谷系ファッション雑誌『men’s egg』編集部員に。その後はフリーランスとして様々な雑誌や書籍・ムック・Webメディアで経験を積み、現在は紙・Webを問わない“二刀流”の編集記者。若者カルチャーから社会問題、芸能人などのエンタメ系まで幅広く取材する。X(旧Twitter):@FujiiAtsutoshi

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