更新日:2022年11月30日 13:38
エンタメ

ギャル男雑誌『men’s egg』Webで復活。モデル決定、韓国風やオラオラ系、ラッパーも

新生『men’s egg』モデルが決定

 かつて日焼け肌に盛り盛りのヘアスタイル、サーフやアメカジファッションに身を包んだ“ギャル男”と呼ばれる男たちが読者モデルとして世間を賑わせた。渋谷系ファッション&カルチャー雑誌『men’s egg』(大洋図書)は、若者たちから“メンエグ”の略称で親しまれ、絶大な人気を誇った。
men’s egg

2013年10月に発売された『men’s egg』(大洋図書)最終号

 1999年5月に始まり、最盛期には40万部を発行していたが、2013年10月(11月号)で休刊。2019年8月にメンズアイドル誌として一時復活するも、ライブ会場における物販など、あくまで限定的な流通に留まっていた。あれから時を経て、“Web”で本格的に再始動する。
メンズエッグモデルたち

第1回オーディションで決定した新生『men’s egg』モデルたち。写真左上から時計まわりに、澁谷幸紀さん、脩空さん、赤羽偉吹さん、織田翔さん、川瀬健太郎さん、蘭丸さん、近藤アリーさん

 11月13日(日)、東京都内で新生『men’s egg』モデルの第1回オーディションが開催された。その結果、メインモデルとして蘭丸さん(22歳)、赤羽偉吹さん(23歳)、近藤アリーさん(26歳)、脩空さん(19歳)、澁谷幸紀さん(24歳)が決定。さらにライバーモデルとして川瀬健太郎さん(29歳)、織田翔さん(26歳)が選ばれた。  ギャル男だけではない、さまざまなスタイルの新生『men’s egg』モデルたち。今後は、YouTubeやライブ配信をメインにリアルイベントなども交えて“会いに行けるイケメン”をコンセプトに活動していく。 【画像をすべて見る(合計15枚)】⇒画像をタップすると次の画像が見られます

今の時代は「“ギャル男”じゃなくてもいい」

モデルオーディション

第1回モデルオーディションの会場に候補者たちが姿を見せる

 10月上旬、Twitter上で突如として『men’s egg』復活の噂が飛び交った。同時にモデル募集の告知が流れていたが、発行元の株式会社大洋図書に問い合わせてみたところ、「事実です」との回答が得られた。しかしながら、モデル応募の条件には「ギャル男以外OK」とも書かれている。 「ギャル男以外OK」の『men’s egg』とは、いったい何なのか。その真意をうかがうべく、第1回モデルオーディションの最終選考の現場へ足を運び、詳しい話を聞いた——。
倉科典仁

今後のビジョンを語るプロデューサーの倉科典仁氏(写真左)

「誤解しないでほしいのは、皆様には決して“ギャル男”になってもらいたいとは思っていません」  開口一番そう話すのは、新生『men’s egg』でプロデューサーを務める大洋図書の倉科典仁氏。“それは当然”とばかりに頷く参加者もいれば、やや困惑した表情を浮かべる参加者もいた。 参加者たち 倉科氏は、人気ホストたちをモデルに起用していた雑誌『MEN’S KNUCKLE』創刊編集長でもある。以前の『men’s egg』を制作していた編集長や編集部員の多くは、すでに会社を去っている。せっかく『men’s egg』の名前(資産)があるにもかかわらず、生かさないのはもったいないと考えたのだ。 「これまでいろんな若い子向け雑誌を手がけてきました。ご存知のとおり、街を見渡しても皆様がイメージするような“ギャル男”はほとんどいません。そもそもの“街の人気者”というコンセプトを崩すつもりはないのですが、令和の時代に合ったイケメンやパフォーマーを探して、新しいエンターテインメントのかたちをつくっていきたいと考えています」(倉科氏、以下同)
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メンエグらしい“ノリ”はそのままに…
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明治大学商学部卒業後、金融機関を経て、渋谷系ファッション雑誌『men’s egg』編集部員に。その後はフリーランスとして様々な雑誌や書籍・ムック・Webメディアで経験を積み、現在は紙・Webを問わない“二刀流”の編集記者。若者カルチャーから社会問題、芸能人などのエンタメ系まで幅広く取材する。X(旧Twitter):@FujiiAtsutoshi

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