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W杯開幕!開催地ドーハの「超VIP」地下鉄の乗り心地。まるでアトラクション

静かすぎて電車の接近がわからない!

ドーハ

ホームドアがあくと電車に乗れるが、車両がどんな外観かなどはまったく分からず。大会期間中はすべて「STANDARD」表示となる

 ホームに降りて驚いたのは、電車の姿がまったく見えないことだ。乗車ホームを完全に鏡(!)で覆ってしまうことで、電車の音がほとんど聞こえない。それはそれで静かでいいのだが、電車がホームに入線してきていることがわからない。ゴ―っという音もなく、日本の地下鉄であるような強風も吹かない。構内アナウンスもまったくないため、あちこちにいるボランティアが「電車来ます!」と案内してくれないと、逃してしまうこともあるのだ。実際記者も写真を撮っていて、入ってきた電車に気づかず、まんまと1本見送る羽目に。しかも、自動ドアでが開くと、車内がわずかに見えるだけでどれだけの人が乗っているかもわからない。

「超VIP車両」の乗り心地は?

 記者の目的は、各電車の先頭にあるという「GOLD」車両。ホームドア(全面鏡)の上に「STANDARD」と掲示してあり、追加料金なく乗れるということをボランティアに確認して乗り込む。自動運転のため先頭に2シートが設えてある。ヘッドレストがあり、座席もリクライニングできる仕様だ。
ドーハ

これが最高級車両「GOLD」の車内だ

 その後ろには、ひじかけつきの椅子が対面式で並んでおり、着席すれば20人しか乗れない「超VIP」車両だった。さっそく先頭に座れば、体をすっぽりと覆うような座り心地。地下鉄なので車窓からの景色は望めないが(後日、終点近くまで行けば地上に出ることが判明)高速で暗闇に吸い込まれていくような感覚はアトラクションだ。
ドーハ

先頭の座席は大人気。闇に吸い込まれていくようなアトラクション的感覚が味わえる

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一般車両も豪華
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