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チャンピオンズカップ攻略のカギは地方レースにあり! 競馬の達人が徹底解説

ジャパンダートダービー/武豊騎手が両ダービー制覇の偉業達成!

競馬

チャンピオンズカップ連覇を目指すテーオーケインズ。昨年は6馬身差の圧勝だった 
写真/橋本健

 続いては3歳のダート中距離路線最強馬決定戦。ジャパンダートダービーです。過去にはルヴァンスレーヴ、クリソベリルとこのレースを制した3歳馬がその年のチャンピオンズカップも勝利している注目の一戦です。  先手を取ったのは地方馬リコーヴィクター。2番手を追走したのが1番人気の中央馬ブリッツファングで、4コーナーでは早くも先頭に。しかし、その外でさらに勢いよく上がっていったのが武豊騎手騎乗のノットゥルノでした。直線でブリッツファングを競り落とすと、迫るペイシャエスを振り切り0.1秒差の勝利。  武豊騎手はドウデュースで制した日本ダービーと合わせて両ダービー制覇の偉業を達成。これは歴代でも武豊騎手しか達成しておらず、2002年のタニノギムレット、ゴールドアリュール、2005年のディープインパクト、カネヒキリに続いて3回目の快挙となりました。  ただ、このレースで最も強い競馬をしたと筆者が感じたのはハピ。1コーナーでは最後方に位置していたものの、徐々に押し上げて4コーナーでは8番手。直線でも勢いは衰えず、上がり1位を記録し4着に入線しています。不良馬場でさすがに届かなかったものの、確かな末脚で実力の片鱗を見せつけました。

JBCクラシック/帝王の帰還!王者として本番へ

 今年は盛岡で行われたJBC競走。前走の帝王賞でまさかの敗戦を喫したテーオーケインズの下半期の始動戦。ただ、その前に行われたJBCレディスクラシックで3歳馬が上位を占めた事や、帝王賞で敗れた事が影響してか単勝オッズは2倍台をウロチョロ。最終的に1.8倍まで売れたものの、不安視もされていたというのが戦前の世間の見立てでした。  しかし、その不安を他所にテーオーケインズは王者の競馬。レース前半は中団で競馬を進めますが、スローペースと見るや松山騎手が促し3コーナーでは4番手まで押し上げます。外々を回す不利もなんのその、直線では後続を突き放し2馬身半差の圧勝。強いテーオーケインズを誇示する結果となりました。  2着は逃げたクラウンプライドが入線し、2番手で進めたペイシャエスが3着。3歳馬2頭が好走する形となりましたが、前述の通りスローペースで前有利の展開。この結果で3歳馬の評価を上げるのは早計だと考えています。  年に2回しか行われない中央のダートG1。それだけに毎年レベルが高く見ごたえのあるレースが繰り広げられます。ぜひ本記事を参考に、チャンピオンズカップの予想を楽しんでいただければ幸いです。 文/安井涼太
各種メディアで活躍中の競馬予想家。新刊『安井式上がりXハロン攻略法(秀和システム)』が11月15日に発売された。『競走馬の適性を5つに分けて激走を見抜く! 脚質ギアファイブ(ガイドワークス)』『超穴馬の激走を見抜く! 追走力必勝法(秀和システム)』、『安井式ラップキャラ(ベストセラーズ)』など多数の書籍を執筆。
Twitter:@RyotaYasui

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(秀和システム)

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