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元セクシー女優がラーメン屋を開業。120万円支援したファンは1泊2日旅行のリターンも――2022年トップ10

コロナ禍で開業したラーメン店の現状は

佐倉絆さん4

今後は佐倉さん本人も厨房に立つことがあるそうだ。ファンには堪らない空間となるだろう

 オープン日が2020年12月とすでに世間はコロナ禍であったが、それから1年が経ち、現在はどのような状況なのだろうか。 「いやー、厳しいですね……。最初からコロナ禍だったので覚悟していたんですけど、デルタ株のときよりオミクロン株になってからの方が売り上げは厳しくなりました。昨年5月、練馬に2店舗目をオープンしまして、その後にオミクロン株がきて、経営者としてかなり悩みましたね。国や都のルールは守って営業していますが、緊急事態宣言やまん延防止期間が終わっても、みんな自粛に慣れてお店に戻ってこなくなってしまうみたいで……。あれだけコロナが流行ってしまうと、お客さんの入りだけじゃなくて従業員の確保も大変になってしまって、人を動かすことの難しさを知りました。  そんななかでも元々のファンの方は来てくれていて、クラウドファンディングのリターンでラーメンチケットを持っているのに、お金を払って食べてくれる人もいるんです。チケットを使ってくれるファンの方も、いっぱいトッピングしてくれたりとか……。本当にファンの方々に支えられているなぁと感じた1年間でした。  支えてくれた方々に直接お礼を言いたいのもあって、来月の5月くらいから、私も普通のバイトみたいな感じでお店で働こうと思っています。今まではあまり頻繁にはお店に行けなかったので、これからファンの人との再会が楽しみですね。お店を貸し切って『佐倉絆イベントデー』みたいことも考えています」

3店舗目は関西進出へ

 最後に、セクシー女優を引退後に起業し、コロナ禍という逆境のなか戦い続ける彼女に、今後の展望について話を聞いた。 「状況を見つつ、3店舗目も考えています。次は関西に出したいですね。クラウドファンディングの支援をして下さった方は、関西在住の方の割合が多かったこともあったので、関西出店を考えています。  ラーメン屋の事業については『ファンの方と会える場所』として作った意味もあって、それがしっかりと軌道に乗ったら、自分オリジナルのアダルトグッズを作りたいです。元々はセクシー女優で、エロが好きでやっていたので、そういったグッズを開発して販売できたら幸せだなと思っています」  元セクシー女優から起業し、ラーメン屋の経営に励んでいる彼女の話には、特殊な経験をしているからこその説得力があった。自分を支えてくれるファンを大事にしていることがファンにも伝わっているからこそ、460万円を超える支援金が集まったのだろう。彼女のファンは”推し活”をしていたのではなく、もはや企業への投資として考えていたのかもしれない。コロナ禍でも新しいことに挑み続ける彼女の今後の活動にも注目したい。 佐倉絆 Twitterアカウント:@kabu_kizupon 取材・文/セールス森田
Web編集者兼ライター。フリーライター・動画編集者を経て、現在は日刊SPA!編集・インタビュー記事の執筆を中心に活動中。全国各地の取材に出向くフットワークの軽さがセールスポイント
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