NZの失業率は3％台前半と記録的に低く推移しており、圧倒的な売り手市場。日本から来た就労者も多いが、Taijinさんは語学力を高めるために、多国籍な人材が働くカフェを選んだ。 「リゾートは観光客が多くて特に人手不足。学生時代に居酒屋でバイトしていた経験も買われてすぐに採用されました。月収は43万円。忙しいですが、チェーン店で調理マニュアルもあるので難なくこなせます」 　勤務は7～16時。祝日は給料が1.5倍に。しかし、海外ならではの問題も……。 「ビーガンやグルテンフリーでメニューを頼むお客さんが結構いるので戸惑うことも。ただ、ビーガン用のマヨネーズや専用メニューも用意されているので、ほかの従業員に聞けば対応してもらえます」 　私生活では、約7万6000円の一人部屋付きのシェアハウスに居住。食事は自炊が中心だが、日本と比較的物価水準が近いのも好都合だった。 「スーパーではアボカド1個100円、3ℓの牛乳が500円で買えたり、カフェで余ったパンの切れ端をもらったりするので、食費は月に3万円ほどで済んでいます。 　アルコール類はやや高めで、ウイスキーやビールは日本の3倍近くしますが、ニュージーランドはワインの有名な産地で安いから、お酒を飲みたいときはワインを買っています」