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「太っているから汗かき」とは限らない。汗が発する病気の危険信号

こんなニオイはカラダのSOS

ニオイ 汗が甘酸っぱいニオイがする場合は、糖尿病の可能性があります。  糖尿病によって、インスリン(血糖値を下げるホルモン)の分泌量や機能が低下すると、ブドウ糖が細胞にうまく取り込められず、エネルギー源が不足します。このエネルギー不足を補うため、肝臓は中性脂肪を分解して脂肪酸を作ります。その脂肪酸からケトン体というエネルギー源を合成します。このケトン体が甘酸っぱいニオイを発生させます。  糖尿病によって、ケトン体が多くなると、汗にも混じってきて甘酸っぱいニオイを発生させます。  アンモニア臭のニオイがする場合は、肝機能が低下している可能性があります。肝機能が低下すると、アンモニアの分解能力が低下します。分解されなかったアンモニアの一部が、血液中から汗になり、アンモニア臭のニオイが漂います。  腐敗臭のニオイがする場合は、胃腸機能が低下している可能性があります。胃腸の機能が低下すると摂取した食べ物を消化吸収能力が落ちてきます。特に肉類は消化しきれず、腸内で腐敗し、イオウのようなニオイを発し、腸から吸収され、血液中に流れ込み、血液中から汗になり、イオウのような腐敗臭として汗に出てきます。  上記のニオイを感じるようなことがあれば、早めの医療機関の受診をおすすめします。

汗かきの方は病気のサインに要注意です!

 なんとなく汗が出ると体の中にある汚いものが排出されるようなイメージを持たれている方も多いと思います。  しかし、もしかすると意外な病気が隠れているサインかも知れないのです。「デブだから汗っかき」と思っているデブ諸氏は、放っておくと日常生活にも支障をきたす可能性もありますので、くれぐれも気をつけてくださいね。 【監修・加藤大也医師】 「たいや内科クリニック」院長。1997年、藤田保健衛生大学(現・藤田医科大学)卒業後、同大学院医学研究科内分泌・代謝内科学修了。2003年4月から同大学医学部内分泌・代謝内科助手を務める。2005年4月、JA愛知厚生連加茂病院(現・JA愛知厚生連豊田厚生病院)内分泌代謝科医長に就任。内分泌代謝科病棟部長などを経て2022年5月、たいや内科クリニックを開院。 <文/倉科典仁、編集/日刊SPA!取材班>
渋谷系ファッション雑誌『MEN’S KNUCKLE』や暴走族雑誌『ティーンズロード』などエッジの効いた若者カルチャーをテーマにした雑誌を多数手掛ける。現在はWebマガジン『Mr.Babe』でデブに特化したファッション&ライフスタイル情報を発信中。また、デブ限定の会員制オンラインサロン「Mr.Babe BIG MAN’s LABO」、大きいサイズのファッション通販サイト「Mr.Babe STORE」を開設。大きな男たちだけで日本の経済を向上させるべく奮闘中。X(旧Twitter):@nori09140914
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