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中山は差し、京都は東京巧者を狙え! 東西金杯の注目馬

京都金杯は東京巧者を狙え!

競馬

昨年の東京新聞杯で出色の決め手を発揮したイルーシヴパンサー。京都金杯で復活の狼煙をあげるか!?

 続いては、京都金杯を見ていきましょう。なお、同レースは京都競馬場の改修工事の影響により、2021年から中京競馬場で開催されています。そのため、2021~2022年の平均ラップを使用します。 ・京都金杯の平均ラップ 12.3-10.9-11.5-11.9-11.7-11.4-11.5-12.0  直線が平坦な京都競馬場で行われていた際は、上がり1ハロンが11秒台というケースが多く、上り坂がある中京競馬場の分だけやや遅くなっていますが、12.0秒は先ほどの中山金杯と比較しても速いラップ。そのため、直線では速い脚を要求されスピードが重要になります。  2022年の1着ザダル、2着ダイワキャグニーはエプソムCの勝ち馬で、3着カイザーミノルも毎日王冠5着や京王杯SC3着など、直線の長い東京競馬場に実績がありました。2021年1着ケイデンスコール、2着ピースワンパラディも東京競馬場の重賞で好走歴があり、直線が長く左回りという似たコースレイアウトの東京競馬場の実績を評価しましょう。

京都金杯で注目すべき2頭

 こちらも、筆者が現時点で注目している2頭を紹介します。 注目馬1 イルーシヴパンサー  昨年の東京新聞杯では、ファインルージュやカラテといったその後も重賞やG1で活躍した実力馬を相手に完勝。決め手勝負に強く、敗れはしたもののG1の安田記念で上がり最速を記録しています。前走の関屋記念は超スローペースで後方から進めた同馬にはノーチャンス。直線に坂がある分だけ、程よく上がりが掛かる中京競馬場が舞台であれば差し届く可能性は高いと考えられます。 注目馬2 タイムトゥヘヴン  2021年のNHKマイルCでは直線で不利さえなければ……と思わせる競馬で6着。その実力を裏付けるように、同年の富士Sでは10番人気の低評価ながら3着に激走しています。  2022年も京王杯SC3着など東京競馬場で活躍。こちらも決め手は非凡で、中山競馬場で行われたダービー卿CTも制しているだけに、直線の坂も苦にしません。直線が長く坂がある中京競馬場は、同馬にとってベストな舞台の可能性すらあるでしょう。  2023年の競馬もいよいよスタート。今年もたくさんの素晴らしいレースや、馬券的に興奮するレースが待っている事でしょう。まずは幸先よく、金杯で乾杯といきましょう! 文/安井涼太
各種メディアで活躍中の競馬予想家。新刊『安井式上がりXハロン攻略法(秀和システム)』が11月15日に発売された。『競走馬の適性を5つに分けて激走を見抜く! 脚質ギアファイブ(ガイドワークス)』『超穴馬の激走を見抜く! 追走力必勝法(秀和システム)』、『安井式ラップキャラ(ベストセラーズ)』など多数の書籍を執筆。
Twitter:@RyotaYasui

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(秀和システム)

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