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東京・湯島の「危険な実態」。深夜はぼったくりが横行、MDMA乱用で変死事件も

上野・湯島事件簿

湯島

ベトナム人専用クラブ付近で所持品検査をする警察

直近1年間に上野2丁目および湯島3丁目界隈で発生した事件を抽出した。 ・’21年7月 執拗な客引きで中国人の女ら逮捕 上野の路上で執拗な客引きをしたとして中国人女性2人を逮捕。2人は同年12月に再逮捕 ・’22年5月 ピンサロ「マジックバナナ」摘発 従業員や客ら6人を公然わいせつ容疑で逮捕。同店は営業停止処分を2回受けていた ・’22年5月 MDMAで錯乱のベトナム人死亡 ベトナム人女性が湯島の路上で窒息死。9月に男女4人を保護責任者遺棄致死容疑で逮捕 ・’22年6月 ネットカジノ「レインボー」摘発 上野2丁目の店で男性客4人を賭博容疑で逮捕。1年半で約1.3億円の”ポイント”販売額に ・’22年9月 無許可営業スナックを摘発 湯島のスナック「レオパード」の中国人2人を逮捕。赤羽からも客を引いてぼったくっていた ・’22年10月 上野・宝石店強盗犯を逮捕 5月に宝石類1200万円相当が盗まれた事件で、稲川会八木田一家傘下組員ら2人を逮捕 ・’22年10月 違法バカラ店を摘発 上野で違法カジノ「BAR007」の店長らを逮捕。1月以降、1億円以上を売り上げていた

湯島の浄化を目的に定期パトロール実施

中国人によるぼったくりなどが横行する危険地域・湯島。だが、地元民や警察は、指を咥えて見てきたわけではない。岡崎よしあき文京区議によると、「公衆電話のピンクチラシが地域で問題になった20年前から定期的に、警察と地元民の合同パトロールが実施され、犯罪認知件数は年を追うごとに減少している」という。 上野2丁目に本店を構える老舗焼肉店「太昌園」社長で、上野2丁目仲町通り商店会会長も務める長岡信裕氏は「我々、地元商店関係者の働きかけで、’17年に台東区でも客引き行為を防止する条例が制定され、取り締まりを強化。一時は劇的に客引きが減った」と話す。 昨年12月9日にはコロナ禍を経て3年ぶりに上野・湯島の合同パトロールも実施された。地道な浄化活動が進められているのだ。 取材・文・撮影/SPA! 湯島ルポ隊 地図/ミューズグラフィック
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