更新日:2023年07月14日 09:00
お金

パチプロ「76万円相当の出玉没収」事件。すべての系列店を出禁になった真相

店を出た直後に2人の警察官が歩み寄ってきた

 17年ほど通ったマイホームのような場所を失い、明日からどこへ行けば良いのかすら思い浮かばず、「人生オワッタ……」と、その場にうずくまった。すると、また新たな2人組がこちらへと歩み寄り、声をかけてくる。パチンコ店が呼ばずとも、このタイミングで「職務質問です」と。さすがに、笑ってしまった。  警察官にこれまでのことを相談しようかとも思ったが、ずいぶんと世話になった店だし、ことを荒立てればストレスで精神崩壊してしまいそうだから、そちらに舵は切りたくない。スカスカになった財布から再び免許証を取り出して「パチンコのライターです」と伝えたところ、この街のパチンコ店の状況について少しばかり盛り上がったが、それ以上に話を膨らませようとは思わなかった。

出禁時に使用した技術と反省点

 大海4SPで出禁になった打法は難解なものではなく、「10カウントで閉じるアタッカーに、むりやり11個目の玉を入賞させる」といったC難易度くらいの技だ。具体的には、天井付近を狙って玉をダボつかせておき、そのままタイミングよく「グイッ」とハンドルを手前に絞ってアタッカーへと玉を流し込む。これで発表値よりも多くの出玉を得られるため、有利な勝負ができる。
海物語

ミネッチ氏が『P 大海物語4』でオーバー入賞パーフェクトを達成したときの画像。左上の払い出し出玉が1665玉と、通常よりも165玉(等価で660円相当)を多く獲得できている

 また、低確率状態を950ゲーム消化すると発動する遊タイム(時短350回転の恩恵により、玉を減らさずに遊技できる)を絡めれば、さらに優位性が増す。かなり簡素な技術介入なので、隠すようなものじゃない。本当に隠さなければならなかったのは、V直撃打法など大当り確率の変わる攻略法だ。実は過去にも、出禁を喰らったことがある。  他の事例は後編として、また次回に紹介しよう。 文/ミネッチ
技術と釘読みで凌ぐパチプロ生活が20年。その稼働内容を、雑誌(パチンコオリジナル実戦術、必勝ガイドMAXなど)に寄稿し始めて10年が経つ。YouTubeの密着シリーズ(パチダンTV)は特に人気があり、70万回再生を超えた。
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