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根岸Sで注目すべき2頭。特異な東京ダート1400mで勝つためのコツ

長い直線がもたらすペースの変化

競馬

長い直線を味方に加速したいタガノビューティーにとって、東京コースは大きなプラス材料だ。

 そして、後者についてですが、東京競馬場のダートの直線距離が501.6mに対し、次点の中京直線が410.7m。3位以下は300m台とおよそ1ハロンほどの差が生じています。そして、直線距離が長くなるとレースの比重は前半よりも後半に寄っていきます。  実際にダート1400mが行われる3場(京都競馬場は現在行われていないため割愛)のラップは下記の通りとなります。 ・東京競馬場ダート1400m 前半4ハロン 47.9秒 後半3ハロン 36.6秒 ・中京競馬場ダート1400m 前半4ハロン 47.1秒 後半3ハロン 37.5秒 ・阪神競馬場ダート1400m 前半4ハロン 47.3秒 後半3ハロン 37.5秒  このように、阪神競馬場と中京競馬場はラップにほとんど差が見られないのに対し、東京競馬場は前半4ハロンが他場に比べて遅く、上がり3ハロンは他場に比べて速いという差が生まれています。他場ではスピードを活かして粘り込める逃げ・先行馬が有利になりやすいですが、東京競馬場ダート1400mは脚を溜めて直線で爆発させる差し・追込馬が有利になるという特徴が見られます。

根岸Sで注目すべきはこの2頭!

 それでは最後に、上記の傾向を踏まえて今週行われる根岸ステークスの注目馬の穴馬をピックアップしたいと思います。 注目馬1 タガノビューティー  東京競馬場のダート1400mでは欅ステークス1着や、昨年の根岸S3着など活躍。一方、他場の1400mでは阪神競馬場で行われたポラリスS、天保山Sでともに人気を裏切る4着に敗戦しています。前半をゆったりと追走し、長い直線で加速していくタイプで、差しが決まりやすいこの舞台が最も持ち味が活きます。近走結果が出ていない事で昨年3着の実績が軽視されそうで、穴馬として期待ができる一頭です。 注目馬2 アドマイヤルプス  先行馬ではありますが、前で速い脚を使えるタイプのため東京競馬場のダート1400mをこなせるタイプ。実際に2勝クラス時ではありますが、河口湖特別で0.6秒差の圧勝を見せているなど適性の高さを示しています。こちらもここ2戦の敗戦で人気を落としそうで、馬券的に面白い存在となりそうです。  今週から始まる東京開催。ぜひ今回の記事を参考に、東京マイスターを目指してみてください! 文/安井涼太
各種メディアで活躍中の競馬予想家。新刊『安井式上がりXハロン攻略法(秀和システム)』が11月15日に発売された。『競走馬の適性を5つに分けて激走を見抜く! 脚質ギアファイブ(ガイドワークス)』『超穴馬の激走を見抜く! 追走力必勝法(秀和システム)』、『安井式ラップキャラ(ベストセラーズ)』など多数の書籍を執筆。
Twitter:@RyotaYasui

安井式上がりXハロン攻略法安井式上がりXハロン攻略法

(秀和システム)

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