仕事

元セクシー女優が暴露する「クチコミ評価最低の会社」で言われた“衝撃の一言”

空気がヤバい会社、こんなの初めてだ……

たかなし亜妖さん

死んだ目をした面接官と出会うことに…

 目的地に向かうまではウキウキしていたのに、エレベーターを降りた途端急な後悔が襲ってくる。早速社員とすれ違ったのだが、目が死んでいるのだ。挨拶も蚊の鳴くような声で、一瞬幽霊に遭遇したのかと錯覚したほど。お昼時だったため数名の社員と挨拶を交わしたものの、全員に覇気がない。エントランスの照明も暗く、それが余計に不穏な雰囲気を助長させている。  部屋まで案内してくれた担当の女性は明るかったが、非常にたどたどしく、いきなり私の名前を間違えるので不安がさらに増していく。興味本位で来る場所ではなかったかも……、と調子に乗った自分自身を心の中で戒めた。

面接は序盤から嫌な雰囲気に

 担当者は2名、予定時刻の15分を過ぎてようやく現れた。遅れてきた挙句、圧迫面接をされたトラウマが蘇り、私の顔は完全に引きつっていく。ぎこちない笑顔のまま挨拶を交わし、いざ面接スタートだ。  チームの上長らしいAさんはハツラツとした男性で、最初の印象は良かった。目が死んだ社員とは違う。だが、隣にいるチームリーダーのBさんは“先ほど見かけた人々”と全く同じ雰囲気を醸し出しており、完全な凸凹コンビでしかない。  軽くお互いの自己紹介を済ませるとAさんは「いやぁ、Bくんは将来有望なチームリーダーでしてねぇ!」と、急にBさんの紹介を始めた。まだ私に関することは何も聞かれていない。むしろ机の上にある書類にさえ目を向けていない。会社の説明や着手中のプロジェクトに成長の見込みがあることだけではなく、Bさんの素晴らしさや謎のアピールポイントを数十分に渡って聞かされ、自分は何をしにここまで来たのかが分からなくなっていた。  ちなみにBさんはAさんの話を聞きながら終始ニコニコしていたが、時折天井を見上げたり、遠くを眺めるなど何とも言えない行動を繰り返す。それを見た私は「そろそろ帰りたいな」と本気で思い始め、今日の夜ご飯のことばかり考えていた。
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面接の終盤で衝撃の一言が…
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元セクシー女優のフリーライター。2016年に女優デビュー後、2018年半ばに引退。ソーシャルゲームのシナリオライターを経て、フリーランスへと独立。WEBコラムから作品レビュー、同人作品やセクシービデオの脚本などあらゆる方面で活躍中。
Twitter:@takanashiaaya

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