更新日:2023年02月16日 17:14
仕事

元地下アイドルが「夜の副業」告白。日給9000円でもチップは1日最高6万円

都心よりも郊外の店がチップを稼げた

ポールダンス ちなみに私は、とある事情から都心に近い繁華街の店から郊外の店に移籍した。そこでは、生演奏ではなくCDで音源を流してソロでステージに立ち、ポールダンスを踊っていたのだが、意外にも都内に比べてチップの支払いが平均的に良かった。  お店が混むのは金曜と土曜だったが、土日は本業の地下アイドルの撮影会やライブで忙しかったので、土曜のショーパブがどんな様子だったかは知らない。あくまでダンサーはヘルプなので、話をするのは専任ホステスがメインだった。私の出勤日はどちらの店でも火曜と金曜で、だいたい金曜のほうがチップは多かった。

ホステス同士の「確執」とお客さんとの「アフター」?

 さてショーパブでダンサー兼ホステスをしていたと聞くと、気になるのは「ホステス同士の確執」ではないだろうか? 「客を取った、取られた」とか「売り上げナンバーワンになった、そこから転がり落ちた」とか、「ホステス同士の派閥争い」だとか。パブだけでなく、銀座などの高級クラブやキャバクラやホストクラブを描いたドラマや映画でもそんなシーンがたびたび描かれる。  だが、私が在籍した2店では不思議とそういう話は聞かなかった。ホステスもダンサー、ミュージシャンもみんな個性的だけど良い人ばかりで、変な人や意地悪な人はいなかった。ときにはみんなで営業終了後に遊びに行くくらい仲良しだった。  もう一つ気になるのは「お客さんとのつきあい」だろう。成績を上げるために「同伴出勤」や「アフター」につきあって、ときには「枕営業」的なこともする……というのもドラマや映画では描かれがちなシーンだが、私が在籍した2店のお客様はみんな紳士でいい人ばかり。仲良しのお客さんの場合、アフターはつきあいという感じではなく、むしろ積極的に行っていた。  このアフターも本当にご飯を食べて帰るだけで、口説かれたりワンナイトに誘われたりしたことはない。そういう意味では本当に恵まれていたと思う。
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ベトナム7年、オーストリア2年の在住歴を経て、現在はバックパッカー活動中のフリーライター。世界100ヵ国以上の現地在住日本人ライターの組織「海外書き人クラブ」会員

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