更新日:2023年02月16日 17:14
仕事

元地下アイドルが「夜の副業」告白。日給9000円でもチップは1日最高6万円

ボーイとホステスは「交際禁止」と言うけれど…

 赤いハイヒールを持っているビジネスマン それと夜の世界を描くドラマや映画でもう一つ頻繁に出てくるのが、「恋愛禁止の原則を破ってボーイとホステスがただならぬ関係に……」というシーンだ。実際、通常は夜のお店ではホステスもダンサーもミュージシャンもボーイと交際するのは禁止である。  だがそれでも隠れて恋愛する子たちは決して少なくなかった。お店のボーイの1人は店内の女の子に“お手つき”をして、その後本命の彼女と揉めたらしい。ちなみに「御法度」をしたからといって「怖いお兄さんが出てきて半殺しの目に遭う」ということは、少なくとも私が在籍した店ではなかった。  ホステスとボーイはもちろん恋愛禁止だったが、ある店では店内にバイセクシャルのホステスがいて彼女は明らかに他のホステスと付き合っていた。店内では彼女たちの関係は暗黙の了解みたいになっていたし、彼女たちのことは見ていて微笑ましくもあった。だけどボーイとホステスはともかく、ホステス同士の店内恋愛は禁止だったのかどうかは今でもわからない。

「ハウスメイド」のお仕事も

 仕事は楽しいしまわりの人たちはいい人ばかりで、土日の「地下アイドル」と同様に「ショーパブのダンサー兼ホステス」は「平日の天職」と言っても良かったが、結局この仕事は都合2年で辞めることになった。  最初に勤めたお店は、辞めたというより、ママが夜逃げしてお店が消えた。その月の給料も払われずじまいだった。  もう1軒のお店は完全日払いだったので給料はしっかりと貰えていたが、休日が主な活動日の「地下アイドル」の本業に加え、平日の昼は日替わりで家庭を訪問する「ハウスメイド」、夜は「ホステス兼ダンサー」という日々の激務による無理がたたり、とうとう身体を壊してしまったので辞めざるをえなかった。
次のページ
中小企業の社長の家で…
1
2
3
4
5
ベトナム7年、オーストリア2年の在住歴を経て、現在はバックパッカー活動中のフリーライター。世界100ヵ国以上の現地在住日本人ライターの組織「海外書き人クラブ」会員

記事一覧へ
おすすめ記事