更新日:2023年02月24日 09:26
仕事

元セクシー女優の転職活動記。フリーになって体験した「クラウドソーシング」の闇

安すぎる…お小遣い並の報酬に愕然

たかなし亜妖さん

セクシー女優時代の収入を考えると、報酬の安さに愕然とすることも…

 しかしいくら「達成感が〜」といっても、ギャラが安すぎればやる気も削がれてしまう。セクシー女優時代は良い時で月収80万円ほどの収入があり、比べるわけではないが、クラウドソーシングサイトに並ぶ“お小遣い並の報酬”に愕然とすることもあった。  最初の数件は仕事があるだけでも有難いと思っていたが、さすがにお小遣い並の報酬が続くと嫌気が差してくる。難易度が低い仕事ほど金額が上がらないのは当然のことだが、なかには「ワンコイン」なんてのもサイト上には存在する。  サイト内ではちょっとしたレビューやテンプレート通りにこなす紹介記事、ブログ記事の作成など個人の個性を問わない内容も多い。言い方は悪いが、その手の依頼は挑戦するにあたってハードルが低いことは事実なので、単価は上がりづらい。

たまに全くの初心者でも1文字1.0円~を手にできる可能性もあるが

「原稿の差し戻し回数が無制限+納期が依頼から2日以内+最低納品ラインが1万文字」……のような、悪魔的案件もチラホラ見かける。駆け出しライター志望(仮)だった当時の私でさえ、めまいがする程のムチャ振りだ。  けれども高望みをしてはならないと思い、悲しいくらい安い報酬の案件でも泣く泣く引き受ける。 「これだけこなして、源泉徴収が引かれて、手数料が引かれて、手元に残るのは……」  数をこなしてもサイトの仲介手数料が数十パーセント引かれれば、雀の涙レベルだった。  当時はまだ会社に行っていたため、昼休みの空き時間や帰宅後の深夜に依頼物を片付ける日々。本気で何度も投げ出そうか悩んだが、駆け出しにつべこべ言う資格はないのだ。深く考えるのは一旦やめにして、ただひたすら執筆に明け暮れていた。
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クラウドソーシングのメリットとデメリット
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元セクシー女優のフリーライター。2016年に女優デビュー後、2018年半ばに引退。ソーシャルゲームのシナリオライターを経て、フリーランスへと独立。WEBコラムから作品レビュー、同人作品やセクシービデオの脚本などあらゆる方面で活躍中。
Twitter:@takanashiaaya

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