仕事

元セクシー女優が引退後に経験した「セクシー女優の後遺症」を暴露

個性を出すか、世間体を気にするか

たかなし亜妖さん

お題に沿って書き始めるも、物語は「たかなし亜妖ワールド」になっていき……

「先生が出すお題さえ守れば、どんな物語を作ってもOK」。早速個性と自由を問われ、一発目の課題に着手する。  全くの未経験だった私にとって、お題以外は何もかも自由である点を楽しく感じた。しかしルールが細かく制定されていないと、「これでいいのかな?」と不安や戸惑いが生まれることにも気づく。  執筆後のシナリオは事前に提出し、授業の際にクラスメイトの前で発表する。となれば、ぶっ飛びまくりの内容はやめた方がいいだろう……。一応世間体を気にして万人ウケを狙った無難な物語を書き始めた。

徐々に“たかなし亜妖ワールド”となっていく物語

 が、面白いくらい筆が進まない。おまけに楽しいとも感じない。私は元々昭和エログロナンセンスやホラー、スリラー映画、スプラッターなど鑑賞者を選ぶカルト的作品を好む人間なのだ。  誰かと誰かが恋に落ちて、一難去ってまた一難あって、最終的に幸せが訪れるストーリーなど自分は欲しくない。途中まで書いた文章を一気に削除して、ここから“たかなし亜妖ワールド”を炸裂させてしまう。
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セクシー女優の後遺症ゆえの評価も
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元セクシー女優のフリーライター。2016年に女優デビュー後、2018年半ばに引退。ソーシャルゲームのシナリオライターを経て、フリーランスへと独立。WEBコラムから作品レビュー、同人作品やセクシービデオの脚本などあらゆる方面で活躍中。
Twitter:@takanashiaaya

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