更新日:2023年03月10日 11:15
仕事

個性が強すぎる新入社員に職場が混乱。上司に叱責されながら「まさかの居眠り」

自分のミスを『ジョジョ』の能力のせいにする新入社員

作業服の上に置かれた初心者マーク 佐田遥人さん(仮名・30代)が勤務する半導体メーカーの工場には、とにかく言動がヤバすぎる新入社員Bがいたという。 「私の主な業務は装置保守で、装置が壊れた際に状況確認や修繕対応を行います。Bが1年目の頃から携わっていました。意味が分からないと思いますが、Bは何でも『ジョジョ』の能力のせいにするんです」 『ジョジョ』とは漫画『ジョジョの奇妙な冒険』の略称であるが、事あるごとにそこに登場するキャラクターに例えるそうだ。

覚えてないことは“キングクリムゾン”の責任にする

 装置が壊れたときに原因調査を行うのだが、Bに聞いても覚えていないことが多かった。その時によく使う上等文句があったという。 「たとえば、『この近くにディアボロ(『ジョジョ』5部のラスボス)がいたんですかね。キングクリムゾンで記憶が飛ばされていますね』と言います」  ディアボロというキャラクターは、十数秒先の未来を予見し、その未来までの過程を「消し飛ばす」能力がある。この能力を受けたものは、その間に起こったことを認識できず記憶もない。それがキングクリムゾンである。 「記憶がなくなる特徴を利用し、自分が忘れたのはその能力のせいだと言うのです。万能性が高いことをいいことに、何回も使ってきました」  早急に装置の復旧を求められている時に、キングクリムゾンで返答されるとイラッときたと、佐田さんは振り返る。
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ミスを自覚しているけれど…
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2016年よりライター活動を開始。出版社にて書籍コーディネーターなども経験。趣味は読書、ミュージカル、舞台鑑賞、スポーツ観戦、カフェ。

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