仕事

ガングロギャルの“モンスター新人”スナック嬢、奇行の果てに逮捕される

 多くの企業が新入社員を迎え入れる春。新卒はもちろん、転職してきた人たちで職場の空気は一変する。だが、そこに上司や先輩を困らせる自分勝手な“モンスター新入社員”が紛れ込んでくることもあるのだ。“個”が尊重される時代においても、組織としては悩ましい問題である。
ユリカさん

北新地のホステスだったが、コロナ禍で下町のスナックに移籍したユリカさん(仮名)

 そんな“モンスター”の存在はオフィスだけにあらず。水商売の世界にも、先輩ホステスが戸惑うようなモンスター新人キャバ嬢が出現するのだ。大阪でホステスとして働くユリカさん(仮名・30歳)の体験をご紹介しよう。奇行を繰り返すガングロギャルの新人は、モンスターを通り越していた——。

北新地のホステス、コロナ禍で稼げずに下町のスナックへ

 
北新地の夜景

※写真はイメージです。以下同(Photo by Adobe Stock)

 ユリカさんは以前、大阪の北新地でホステスとして働いていた。しかし、コロナ禍により経費で飲みに来るサラリーマン客が激減。度重なる時短営業要請で、ほとんど出勤できなくなってしまった。  そんなユリカさんが一時的に入店したのは大阪のとある下町のスナックだった。 「最初は下町やスナックの客層はガラが悪そうで不安もありましたが、実際に働いてみると意外と普通でした。中小企業の工場が近所に多いので、そこの社長さんがよくいらっしゃいます。羽振りも良くてキレイに遊んでいきますよ。  北新地は単価が高かったせいか、自腹で飲みに来てくれるお客さんが全然いなかったんですよ。私としては気取っている北新地よりも、こっちの客層のほうが肌に合うと思いました」  ママは面倒見が良く、スナックはとても働きやすいと語るユリカさん。では、一体何が不満だというのか……?

すぐに「飛ぶ」新人キャストたち

「キャストの女の子たちがぶっ飛んでいるんですよ。お客さんに言わせると、うちの店はこの辺りの他のスナックに比べると全然マシだと言うんですが……。  働いている女の子はママと私以外はみんな20歳前後と若いのですが、しょっちゅう飛んでいなくなるんですよね。その度にママが新しい女の子を連れてくるのですが、誰も長続きしなくて……。2、3回出勤したら、いつの間にかいなくなってしまうんです」  新人キャストが店に馴染めず、飛ぶ(=無断で退店する)のはよくある話。昔であれば、飛んだキャストの給料は支払われないのは当たり前だったが、最近はそういう店はほとんどない。しかも、ユリカさんが働くスナックは“全額日払い”だという。
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モンスター新人に大迷惑
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