更新日:2023年03月10日 11:15
仕事

個性が強すぎる新入社員に職場が混乱。上司に叱責されながら「まさかの居眠り」

 多くの企業が新入社員を迎え入れる春。新卒はもちろん、転職してきた人たちで職場の空気は一変する。だが、そこに上司や先輩を困らせる自分勝手な“とんでも新入社員”が紛れ込んでくることもあるのだ。“個”が尊重される時代においても、組織としては悩ましい問題である——
オフィスの廊下で振り返る新入社員

※写真はイメージです。以下同

 新卒で入ってきた新入社員のほとんどは、まずは社会人としての礼儀やマナーを教わることになるが、中には「とんでもない言動」をとる人もいる。

上司に注意されながら「居眠り」

居眠り 細川亮二さん(仮名・40代)は、協調性が皆無で衝動的な言動を繰り返す新入社員Aについて教えてくれた。 「Aは、18歳で入社しました。新卒ですから、会社の環境に慣れるまで苦労するものですが、私たちの常識をはるかに超えていたんです」  仕事中でも、お腹が空くと食べ、眠くなると寝るの繰り返しだったそうだ。そして、ある日、周囲を凍りつかせた。 「上司がAに注意していました。すると、話を聞きながら居眠りを始めたんです。しかも、上司が1メートル先にいるにもかかわらず、立ったまま寝ていたんです。改善の見込めない態度に、周囲は諦めムードになりました」

就業中にTikTok投稿のためのダンスレッスン

 その後も、居眠りをやめる気配はなかった。次第に、叱責を受ける回数も増えていったという。 「A自身もストレスを感じていたようで、不機嫌になることが多くなりました。反省できないのが“モンスター”たるゆえんなのですが……」  Aはやる気がないと見なされた。配置転換されることになったという。現在は、人と接することのない閑職に就いている(いわゆる“窓際”)。 「チームで仕事ができないと判断されたAは、事務所で電話を受けるだけの業務を任されていました。しかし事務所内で、なぜか一人でダンスしているところを複数人に目撃されたんです」  ダンスのことを上司に厳しく咎められても、悪びれることなく「居眠り対策にダンスをしていた」と答えたそう。だが、Aがダンスする本当の理由は、他にあった。 「ダンスが確認されて数日後、同僚がTikTokでダンスをするAの動画を発見しました。私も見たのですが、職場で練習していたダンスを全開で踊る彼の姿に、言葉を失いました」  Aは、すっかり“モンスター新入社員”として定着しているそうだ。
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自分のミスを『ジョジョ』の能力のせいに
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2016年よりライター活動を開始。出版社にて書籍コーディネーターなども経験。趣味は読書、ミュージカル、舞台鑑賞、スポーツ観戦、カフェ。

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