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桜花賞トライアル「フィリーズレビュー」が荒れる3つの理由。馬連平均配当は万馬券

理由② 有利不利の差が出やすいコース

競馬

2013年の覇者メイショウマンボ。同馬によるオークス制覇を最後に、フィリーズレビューの勝ち馬はクラシックの勝利から遠ざかっている。

 フィリーズレビューが直線の短い内回りで行われるということは先ほど述べましたが、直線が短くなるということは、決め手勝負だけでレースが決まらないということになります。言い換えると、直線だけで挽回するのは難しいという事です。  そうなると、直線までにロスなく運ぶことができるかが勝負を分かつポイントとなります。これも実際にデータとして枠順別の成績を見ると一目瞭然。1枠(3.1.1.14)、2枠(1.1.0.18)、3枠(4.0.1.15)と過去10年の勝ち馬11頭中8頭(2019年に1着同着があるため)が内枠の馬となっています。  実力以上に道中のロスがレースに影響するという事も、荒れやすい要因と考えられるでしょう。

理由③ グレードが高い

 チューリップ賞は2018年からG2に昇格しましたが、それ以前はG3で施行されていました。それに対し、フィリーズレビューはG2で施行。本番へつながるのは同じ舞台で行われるチューリップ賞であるにもかかわらず、賞金はフィリーズレビューの方が高いため、このレースを目標にする馬は少なくありません。特に短距離馬にとっては、春の大一番と言っても過言ではないでしょう。  そのため、このレースへの意気込みは強く、本番へ向けての叩き台として出走してくる有力馬よりも人気薄の馬の方が仕上げており、過去10年で5番人気以下かつ当日の馬体重が前走から減っていた馬の成績は(5.1.4.65)と高く、単勝回収率も100%を超えていました。  本番を見据えた馬とこのレースが本番という馬の仕上がりの差。これも、波乱を生む要因と言えるでしょう。チューリップ賞が昇格した今も、フィリーズレビューはG2のままなので傾向は続いており、今後もこの傾向は続くでしょう。  以上、フィリーズレビューが荒れる要因について考えてみました。「①短距離適性(1200~1400m実績)」「②内枠」「③当日の馬体重が前走より減っている」という3つの要素を踏まえて予想していただきたいと思います。ぜひ参考にしてみてください! 文/安井涼太
各種メディアで活躍中の競馬予想家。新刊『安井式上がりXハロン攻略法(秀和システム)』が11月15日に発売された。『競走馬の適性を5つに分けて激走を見抜く! 脚質ギアファイブ(ガイドワークス)』『超穴馬の激走を見抜く! 追走力必勝法(秀和システム)』、『安井式ラップキャラ(ベストセラーズ)』など多数の書籍を執筆。
Twitter:@RyotaYasui

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(秀和システム)

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