仕事

「歯医者まで届けて」という依頼も。ウーバー配達員を悩ませる迷惑客の存在

「タバコ買ってきて」と言われ…

また、あるとき店へピックアップへ向かっていたとき、「タバコのラッキーストライクを買ってきて。後でカネは渡すから」とお客さんからメッセージが来た。このように直で依頼されることもあるのだ。ただ、本当にその代金がもらえるかは分からない。ウーバーイーツの良いところは、無理な配達は配達員側でキャンセルできるということにある。店へは到着間際だったが、面倒ごとを避けるため筆者は即座にその配達をキャンセルした。 木内さんは、特にウーバーイーツに頼って生活しているわけではない。嫌ならいつでも辞められる。しかし、専業にして生活している人はそうもいかないだろう。ときに心無い態度をとられても、言い返すことなくじっと耐えるしかないのだ。 <文/佐藤祐紀>
東京都出身。多くのアルバイト経験をもとに、低いところで人生経験を積む。バックパッカーとなり頻繁に海外へ出ていた時期がある。社会的に成功しない人々との交流が深く、その悩みを聞くことで人間が求める普遍的幸福を読み解こうとしている。
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