ハプニングバー摘発の裏で新規客は1.5倍に。平日の朝10時から客がフロアに溢れかえるワケ
昨年5月に起きた超有名店の摘発から約1年。ハプニングバーは衰えることを知らず、むしろ摘発すら味方につけ、しぶとく盛り上がりを見せている。“ハプる“ことに期待を膨らませる男女の狂騒に迫った!
「全員、プレイルームへ!」
ある日曜日の深夜4時過ぎ。バーカウンターを構えた店内で、王様ゲームに勝った男が最後の命令を下した。男4女3の7人は、まんざらでもない様子で店員に案内されたフロア奥へ移動し、6畳ほどの薄暗い部屋はあっという間に裸体で埋まった。
やがて男女は目の前の肉体に重なり合う。真の“宴”の幕開けだ。7人はパートナーを代えながらペッティングや本番行為にふけり、閉店時間まで乱痴気騒ぎは収まることがなかった――。
飲食店の体裁をとりつつ、性的な“ハプニング”展開を楽しむハプニングバー(以下ハプバー)は、相も変わらず肉欲が渦巻いていた。
日本最大級のハプバーとして名を轟かせた「眠れる森の美女」が昨年5月に摘発されたことでも周知のとおり、飲むだけならともかく、人目のつく場での性行為は公然わいせつ罪に問われるリスクが伴う。
だが、摘発に加え、濃厚接触を禁じられたコロナ禍を経ても、ハプバー業界は衰退どころか、むしろむくむくと成長している。
歌舞伎町にあるハプバー「アグリーアブル」オーナーのまつ氏は「摘発以降、新規客が1.5倍に増えた」と明かす。
「HPの閲覧数がぐんと上がり、驚きました。グレーな業界で宣伝を打つのが難しいなか、連日の摘発報道が広告効果を生み出したようで、常連客が離れるよりも、ハプバーに興味を持った新規客のほうが多かった。’17年に上野の店が摘発されたときも同様の効果があったようです」
これを聞いた「眠れる森の美女」元オーナーは「今までお世話になった業界だから、摘発で迷惑をかけたくなかったが、結果的に他店が潤ったことは救い」と吐露する。
摘発の裏で新規客1.5倍。コロナ禍でも大繁盛!?
摘発以降、新規客が1.5倍に
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