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“最強のオービス”の導入が加速。移動式で風景に溶け込み、10km/hオーバーも見逃さない――大反響トップ10

運用方法は各都道府県によって異なる

 また、愛知県警のようにウェブサイトにて取締りエリアを告知するパターンもあり、移動式オービスの運用は、各都道府県独自の方法で行われているのです。
オービス

埼玉県警の事前告知看板。ライトの光でしっかり反射するので見落とすことはないだろう。

 移動式オービスは、もともと生活道路などの取締りを強化する目的で開発されました。SNSなどでは10km/hオーバーでも撮影され、後日呼び出しが来たと話題に上がったこともありましたが、メーター誤差やタイヤ交換による誤差もあるので、実際には15km/h以下のスピードオーバー程度の速度違反で、警察に呼び出しを食らう可能性は限りなくゼロに近いでしょう。  余談ですが、LSM-310は最高速度220km/h、MSSSは360km/hまで測定が可能となっています。無論この速度以上出せば写らないといっている訳ではありませんが……。国内で許されている最高速度は120km/hなので、これ以上の速度を出すのならそれはゲームの中だけにしておいて欲しいですね。

設置場所をローテーションで変えるオービスも

 一般道や高速道路の固定式オービスは、どのエリアでも撤去の方向に動いていますが、一方で「半固定式オービス」と呼ばれる、移動式オービスを固定して使用するタイプも徐々に増えてきています。これは複数箇所に設置場所を設け、ローテーションで設置場所を変えるタイプのオービスです。  2021年に大阪で初めて導入されたのを皮切りに、2022年12月現在では、熊本、長野、茨城県の計12箇所で半固定式オービスが運用されています。今後はメンテナンスや予算の関係で、固定式からこの半固定式オービスに切り替わるという話もあるようです。
オービス

上信越道に設置された半固定式オービス。積雪地域ということもあり雪よけの屋根が設置されている。

 スピードは控えめで安全運転を心がけ、気持ちの良い年末年始を過ごしたいものです。 文/板倉正道 (初公開日2022年12月29日 記事は取材時の状況)
テクニカルライター。三才ブックスのマニア誌『ラジオライフ』にてガジェットや分解記事を執筆。買ったら使用前に分解するのがライフワーク
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