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現3歳世代が猛威を奮う「社台の逆襲」は本物か? データで検証 

社台の逆襲が始まった!?

競馬

サウジアラビアのG3・レッドシーターフHCを制したシルヴァーソニックも社台ファームの生産馬

 年明け早々に、シンザン記念をライトクオンタムが、京成杯をソールオリエンスが勝利。その後もチューリップ賞をモズメイメイが制し桜花賞に名乗りをあげ、先週のスプリングSは無敗でベラジオオペラが優勝。現3歳世代で、社台ファーム生産馬が猛威を奮っています。  2021年には、ノーザンファームがダービーに史上最多となる12頭出しで掲示板を独占、昨年も8頭出走と、近年は生産界において、ノーザンファーム生産馬が圧倒する状況が続いていました。  ただ、生産者に着目している競馬ファンの方であれば、この世代は、新馬戦から「例年とは様相が違うな」「ずいぶん、縦縞(社台レースホースの勝負服)が活躍してるな」と薄々感じていたのでは?  そこで今回は、現3歳世代で、どの程度「社台の逆襲」が始まっているか、データを交えてお伝えします。

2020年産馬は社台ファーム勢が大活躍

 まずはこの世代(2020年産)の生産者ランキングおよび馬主ランキングをみてみましょう。 2020年産馬 生産者別ランキング(勝利数順) 1位 ノーザンファーム 60勝 勝率15% 複勝率42% 単回収率85% 複回収率79% 2位 社台ファーム 46勝 勝率28% 複勝率37% 単回収率231% 複回収率101% 2020年産馬 馬主別ランキング(勝利数順) 1位 社台レースホース 21勝 勝率32% 複勝率55% 単回収率281% 複回収率117% 2位 シルクレーシング 11勝 勝率16% 複勝率39% 単回収率62% 複回収率70%  3位 サンデーレーシング 10勝 勝率16% 複勝率45% 単回収率143% 複回収率93% 4位 キャロットファーム 9勝 勝率13% 複勝率47% 単回収率40% 複回収率76%  成績をみると一目瞭然。社台ファーム生産馬、社台レースホースが素晴らしい数字を残しています。特に馬主別では、2位~4位に、主にノーザンファーム生産馬で構成されているクラブを従えて、社台レースホースがトップの21勝を挙げています。  社台レースホースの馬は、複勝率が55%と高い上に、複勝回収率でも100%を大きく上回っており、「よく馬券に絡む上に儲かる」という状態。馬券ファンにとって心強い存在となっています。
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