恋愛・結婚

生活苦で“熟女キャバ嬢”48歳がパパ活初体験。本音は「生理的に全員NGだった」

「私はソープ嬢じゃない」と帰った3人目

 3人目は50代前半のゲームクリエーターと称する独身の小太りの男だった。 「コロナ前はソープ通いで、店外デートもしていたそうですが、コロナになってからお気に入りのソープ嬢と会えなくなったので、デートクラブで相手を物色しているようでした。怖くなったので、『私はソープ嬢じゃない』とデート代1万円をもらって帰りました」  その後は生活費を稼ぐと割り切って、食事だけの5000円でパパ活を続けたという百合恵さん。だが食事のたびに関係を迫られるため、男嫌いになって普通の恋愛ができなくなるかもしれないと、デートクラブを退会した。 「生活費のためとはいえ、体を売るということにだんだん耐えられなくなってきました。自分がどんどん堕ちていってしまうような感じがしたんです。それからは実家に戻って、コロナが収束するまで細々とバイトをしていました。パパ活をしたことをずっと後悔していました」

1人の時間が増えて孤独だった

女性 夜 コロナ禍で夜職の友人や知人らと連絡を取ってみると、百合恵さんのようにパパ活を始める夜職女子が少なくなかったという。なかには月に50万円以上も稼ぎ、港区のマンション住まいの子もいたのだ。 「でも高額なパパ活料をもらっている女性は、相当無理していました。言い値で仕事をしているから、人間としての感情を押し殺して生きているみたいで。彼女のメンタルが心配でした」  男の“言い値”で商売をやってはいけないと心に刻み込まれたという百合恵さん。昨年からキャバクラが営業再開し、“古巣”に戻ったところ、ある種の懺悔の念が湧いたそうだ。 「再会したお客さんたちは口をそろえて、『感染予防を優先したので、人に会う機会が極端に減り、1人の時間が増えて孤独だった』と言います。当たり前のことですが、コロナ禍で孤独だったのは私だけではないと思いました。またコロナが落ち着いて店が再開すると、コミュニケーションをとりながら接客できるのは精神的に楽だということにも気づきました。デートクラブに登録して売春したことを後悔しています」  コロナ禍はまさしく異常な時期だった。だがまた同じようなことが起こるかもしれない。そうなっても慌てないように貯金を怠らないようになった。 <取材・文/夏目かをる>
コラムニスト、作家。2万人のワーキングウーマン取材をもとに恋愛&婚活&結婚をテーマに執筆。難病克服後に医療ライターとしても活動。ブログ「恋するブログ☆~恋、のような気分で♪
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