更新日:2023年12月22日 21:18
カーライフ

“汚れた愛車”を「一撃でキレイにする方法」とは。カーマニアの間で話題

熱による白ボケ除去は最悪発火する恐れも…

 極端な話、カーワックスなどを塗るだけでも白ボケから光沢を帯びた黒色に戻るので、ケミカル溶剤を使わなくても洗車ついでに簡単に復活させるという人もいるようです。  とはいえ、熱による白ボケ除去は、強度の落ちる可能性や最悪発火の危険性もあるようです。ケイ素系ケミカル溶剤では、雨などの影響で3ヶ月程度もするとだんだん元通りになっていくなんて話もあります。  そんななか、カーマニアの間で密かに話題になっているポリエチレン樹脂を配合した「ポリマー系ケミカル溶剤」が、白ボケに非常に効くという話を聞いたので紹介してきます。  このポリエチレン樹脂系の溶剤、「ブラックポリマー」を塗ると、前述したケイ素系ケミカル溶剤よりも耐久性がよく、洗車機で洗い流してもしっかりと黒色が残っているので洗車の度に塗り直す必要がないようです。
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「ブラックポリマー」本来は業者向けなので一般販売はされていない

 手順はケミカル溶剤と同じく、樹脂を洗浄したら塗り込むだけ。この時に注意点としては、油脂分などを取り除くために弱アルカリ性の洗浄剤でしっかりと洗浄すること。

家庭用はマジックリンがおすすめ

 家庭用では、手軽に入手できる「マジックリン」を使うのがベストです。筆者の所有する車でも、カウルトップパネル(車のワイパー下の部分)も樹脂製なので白ボケしており、洗車時にケミカル溶剤を塗り込んだりしていたのですが、あまり長持ちはせず、思い立ったら定期的に溶剤を塗っています。
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白ボケしたカウルトップ。どんな車もカウルトップは無塗装樹脂を採用している

 そこでマジックリンで洗浄したあと、ブラックポリマーを塗り込んでいきます。本来は取り外してから塗るほうがいいのですが、今回はそのままスポンジを使って丹念に塗り込みました。外して施工していないので、形状的に塗りにくい部分もありますが、しっかりと塗り込むと白ボケが綺麗に除去されていきます。
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ブラックポリマーを塗ったところと白ボケの差がはっきりわかる

 施工から半月程たち、雨天走行なども行っていますが、溶剤が落ちることはなくしっかりと施工した状態を保っています。メーカーによると効果は3年ほど持つとの事。  まあ、樹脂ブラックや染めQなどで塗装してしまうのが一番早そうな気もしますが、塗装に慣れていないとムラが出てしまうのが難点と言ったところでしょうか。  ともあれ、新素材による未塗装樹脂復活用ケミカル。今後どの程度持つのか、大いに期待したいところです。 文/板倉正道
テクニカルライター。三才ブックスのマニア誌『ラジオライフ』にてガジェットや分解記事を執筆。買ったら使用前に分解するのがライフワーク
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