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相次ぐ爆破予告。本当に仕掛けられていたことはあったのか?

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※画像はイメージです

「爆破予告」による騒動が相次いでいる。

 4月6日には、大阪府和泉市府中町の三菱東京UFJ銀行和泉支店に、男の声で爆破予告の電話があり、客や行員が一時避難する騒ぎになった。

 9日には、宇都宮大学の入学式で会場となった宇都宮市文化会館に年配の男の声から爆破予告の電話があり、ホールにいた新入生や保護者らは避難。結局、晴れの入学式は中止になってしまった。

 また、10日には、千葉市中央区の不動産会社に男の声で同社が管理する物件に爆弾を仕掛けたと電話があり、指定時間の前後一時間ほど、爆弾を仕掛けたとされるアパートから半径30mの区域が立入禁止になる騒動となった。

 いずれも不審物は見つからず、事無きを得た。

 ネットでは「爆破予告で実際に爆破された例なんてあるの? 警察も無視すればいいのに」と言った声もあったが、日本でも爆破予告の後に実際に爆弾が爆破した事件もある。

 1974年に東京丸の内で発生した、東アジア反日武装戦線「狼」による無差別爆弾テロ事件、かの有名な「三菱重工爆破事件」である。昼休みの時間帯だったために、現場付近は昼食帰りのサラリーマンなどで賑わっており、8名の死者と385人の重軽傷者を出す大事件となった。

 犯行グループは、人を殺す意図はなかったと主張し、実際に爆破8分前に守衛室に予告電話をかけたがイタズラ電話扱いされ、その後3回かけ直したところでようやく本気の予告かと電話を受けた交換手が上司に報告したが、予告時刻まで時間がなく何の手立てもないままに爆発してしまったのだ。

 このように、爆破テロの場合、多くの被害者を生み出す可能性もあり、予告があった時点で「イタズラ」だと決め付けるのもまた危険なのである。

 また、爆発物こそ見つからなかったが、こんな“不審物”が仕掛けられていたこともある。

 2005年にJR関西線柏原駅で起きた爆破予告事件だ。爆破予告を受けて厳戒態勢にあった駅構内で予告通り不審物が発見されたのである。そのため乗客らを避難させ、府警の爆発物処理班が不審物を開封したところ、なんと箱の中から出てきたのはピンクローター……。何も見つからないのも徒労だが、緊張しつつ処理に臨んだらこれでは脱力も必至である。

 爆弾を実際に仕掛けるのは重大な犯罪なのは言わずもがな。さらに、人を傷つけないからといって、ピンクローターを仕掛けて「爆破予告」するのも冗談が過ぎる。しかしながら、何も仕掛けずに爆破予告するだけでも、多くの人に迷惑をかける犯罪行為なのである。何らかの不満や出来心なのかもしれないが、予告だけでも逮捕されるに十分な「犯罪」であることを自覚してもらいたい。 <取材・文/日刊SPA!取材班 画像/Remy Sharp from Flickr>

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