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フェノーメノ、キタサンブラック、ディープインパクトが圧勝。京都競馬場の名レースを振り返る

1位 2006年天皇賞(春)/衝撃を与えたディープインパクト

 ディープインパクトが最も強い競馬をしたレースは?と聞かれると意見は分かれそうですが、筆者としては2006年の天皇賞(春)を真っ先に挙げています。それだけ、このレースの衝撃は今でも鮮明に覚えています。  前年の有馬記念こそハーツクライに敗れましたが、年明け初戦の阪神大賞典を制し、ディープインパクトここにありを改めて証明し挑んだ天皇賞(春)。単勝オッズは1.1倍と誰もが勝利を期待したレースでしたが、ディープインパクトが我々に見せたものはまさに想像以上。いつも通り後方から競馬を進めるも、3コーナーを馬なりで押し上げていき、4コーナーではもう先頭に。後は突き放すだけで、2着リンカーンに3馬身半差をつけて勝利しました。  先のキタサンブラックに破られるまで、ディープインパクトが記録した3分13秒4はレコードタイム。その時計、そしてそのレース内容に衝撃を受けたディープインパクトの競馬でした。  以上、筆者が選ぶ京都競馬場の名レースでした。結果的に全て天皇賞(春)となってしまいましたが、やはり京都競馬場の魅力は長丁場のレースかなと個人的に思っています。来週の天皇賞(春)も楽しみですね。  なお、名レースの3頭に共通しているのは、向正面から3コーナーにかけてポジションを上げているという事。「淀の坂」と呼ばれるこの区間で上手く加速できるかが京都競馬場では重要なポイントとなります。また、この区間は上がり4ハロンに相当するため、各馬の上がり4ハロンのタイムを予想の参考にするのをオススメします。 文/安井涼太
各種メディアで活躍中の競馬予想家。新刊『安井式上がりXハロン攻略法(秀和システム)』が11月15日に発売された。『競走馬の適性を5つに分けて激走を見抜く! 脚質ギアファイブ(ガイドワークス)』『超穴馬の激走を見抜く! 追走力必勝法(秀和システム)』、『安井式ラップキャラ(ベストセラーズ)』など多数の書籍を執筆。
Twitter:@RyotaYasui

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(秀和システム)

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