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世界初の“特攻服”カタログ「全国各地でぜんぜん違う」今明かす6万部大ヒットの裏側

最強にお金と手間をかけた世界初「特攻服カタログ」

BAMBO

写真は、ティーンズロード増刊・特攻服カタログ『BAMBO』より

 苦労の甲斐あって、仕上がりは上出来でした。こうして日本初、いや、世界初の「特攻服ファッションカタログ」が完成したわけです。まあ、こんなことを世界中のどこの編集者もやろうとしないでしょうけど(笑)。  定価は700円。約30年前の当時、10代の子たちが買うにはあまりに高額でしたが、なにせ予算がかかりすぎていたので、やむを得ずその価格にしました。  しかし、高額にもかかわらず、約6万部も売れたのです!  作った人間がこう言ってはなんですが、正直、“誰が買ったのだろう?”とも思いましたが、とにかく大成功に終わりました。私の編集者人生の中でも最強にお金と手間をかけた一冊です。  そんな『BAMBO』は現在、ネットオークションで3万円くらいの値段が付いてるそうで、まさに「幻の特攻服ファッションカタログ」と呼ばれているとかいないとか……。 <文/倉科典仁(大洋図書)>
伝説のレディース暴走族雑誌『ティーンズロード』をはじめ、改造車だけを扱うクルマ雑誌『VIP club』や特攻服カタログ『BAMBO』、渋谷系ファッション雑誌『MEN’S KNUCKLE』など、数々の不良系雑誌の編集長を務めて社会現象を起こす。現在は、大洋図書発行の実話誌『実話ナックルズ』のYouTubeチャンネル「ナックルズTV」や、ギャル男雑誌『men’s egg』をWebで復活させたYouTubeチャンネル「men’s egg 公式」のプロデューサーとして活躍中。
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